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お彼岸には「おはぎ」か「ぼたもち」か?その違いと由来を知る!

      2016/12/01

お彼岸に食べるお菓子といえば、「おはぎ」と「ぼたもち」ですよね。あんこが甘~くて、お餅との相性がバツグン!素朴な味わいが魅力です。


そんなおはぎですが、どうしてお彼岸には、 ぼたもちやおはぎを食べるんだろう?って疑問ですよね?


お彼岸は、彼岸の入りから数えると一週間もあるけど、本当はいつ食べるものなのか?そもそも、おはぎとぼたもちの違いは何なのか?などなど・・・


じっくり考えてみると、おはぎの由来だって?ですよね。今回は、そんなおはぎとぼたもちの疑問にお答えします!


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「おはぎ」と「ぼたもち」の違いとは?


こしあんがおはぎで、粒あんなのがぼたもち?米粒が残ってるのは、どっちだったっけ?

意外と知らない、おはぎとぼたもちの違い。一体おはぎとぼたもちって、そこがどう違うのでしょう?

実は、おはぎとぼたもちの違いは2つあります。


≪その一≫あんの違い

おはぎはつぶあんで、ぼたもちはこしあんです。

では区別するために、あんを変えたのでしょうか?答えは、ノー!その理由は、収穫時期にあるんです!

CIMG0492引用http://nanisore-club.com/ohagi-botamoti-tigai-570

小豆の収穫は、9~11月。秋のお彼岸の9月、小豆は収穫したばかりで取れ取れ新鮮!ですから、皮も柔らかくて一緒につぶして食べることが出来ます。だから秋のおはぎは、つぶあんなんですね。


でもそんな小豆でも、一冬越した春のお彼岸の頃には すっかり固くなってしまいます。


そのままつぶしたのでは、食感が悪くとても食べられません。そこで、硬めになった皮を取り除いた小豆でこしあんを作ったのです。

だから春のぼたもちは、こしあんなんです。昔の方たちの食に対する知恵から、おはぎは「つぶあん」と「こしあん」に分かれたのですね。


≪その二≫大きさと形

牡丹の花をかたどって、丸く大きくつくられたぼたもち。
萩の花をかたどって、小さく細長く丸められたおはぎ。


ぼたもちもおはぎも、それぞれその季節に咲く花をかたどって作られたと言われています。


春にしろ秋にせよ、その季節に咲く美しい花は他にもあるだろうと思うのですが、果たしてなぜ牡丹と萩が選ばれたのでしょうか?


それは小豆の色と、牡丹、萩の花の色が似ていたためと言われています。このことは「倭漢三才図会(わかんさんさいずえ)」に、「牡丹餅および萩の花は形、色をもってこれを名づく」と書かれていることからも分かります。

hagi_botan01引用http://www.worldfolksong.com/calendar/ohagi-botamochi.html


お彼岸に「おはぎ・ぼたもち」を食べる由来とは?

お彼岸におはぎやぼたもちを食べる理由には、いろいろな説があります。
分かりやすく、一つずつご紹介していきますね。


【その一】小豆は邪気を祓ってくれる食べ物だったから

その昔、小豆は邪気を祓う魔除けの力を持っていると信じられていました。


理由は、その赤い色。遠い昔から、日本では赤色は魔除けの色だったんですね。そういえば神社の鳥居って赤いですよね。


神社の鳥居が赤いのも、やはり同じ理由からなのです。邪気を祓う食べ物としての古くからの信仰が、ご先祖様の供養と結び付いたのですね。供養でお供えする食べ物の色にまでこだわるところは、さすがに日本ならではだと関心します。

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【その二】お砂糖が貴重だった時代、大切な日にお供えしたり大切な人に振る舞うための食べ物だったから

江戸時代初期、砂糖は本当に本当に貴重な物でした。

普段食べられる甘い食べ物といえば、サツマイモ、干し柿、木の実がいいところ。自然の恵みで作られた物でしか、糖分が採れなかったのですから、現代の食生活から比べると、まったく異次元の世界とも言えるほどです。


一年間の間にわずか数回だけ、砂糖をふんだんに使ったお菓子であるおはぎやぼたもちは大変な贅沢品だったのです。だからこそ、大切な日そして大切な人に振る舞う食べ物になったんですね。近くのコンビニへ行けば、お菓子があふれている現代とは全く事情が違ったのです。


【その三】二つの物を合わせた食べ物だから

おはぎもぼたもちも、お米とあんこ、二つの物から出来ていますよね。

この二つを合わせて仕上げてある事から、「ご先祖様と心と心を合わせる」という意味があるのです。おはぎと言うお供え物を通してご先祖様と共になるという、とてもステキな素晴らしい発想ですよね。


【その四】恵みに感謝するお供えが、おはぎの由来!

その昔、農作業はお彼岸を目安に行われていました。「暑さ寒さも彼岸まで」。誰でも一度は聞いたことがありますよね。

あれは、春の彼岸を迎えたら、そろそろ作物の種を蒔き、秋の彼岸を迎える頃には収穫するという風に、お彼岸を農作業の目安にしていたことから生まれた言葉です。


先人たちは、春には恵みを与えてくれる山の神をお迎えするために「ぼたもち」を、秋には田畑の収穫に感謝して「おはぎ」をお供えしていたのです。

091228_8引用http://www.maff.go.jp/j/p_gal/motoko/091228_8.html

これらの理由から、お彼岸におはぎやぼたもちを食べるようになったのは、江戸時代からだそうです。その当時以降から、お彼岸そして四十九日の忌明けにおはぎを食べる風習が定着しました。



「おはぎ」や「ぼたもち」お彼岸のいつ食べたらいいのか?

さて、7日間あるお彼岸の間に、おはぎやぼたもちはいつ食べるのがいいのでしょうか?

基本的にはいつ食べてもいいとも言われていますが、出来ることならお彼岸の中日に食べるのがいいと言われています。

そして、おはぎやぼたもちをお供えしてご先祖様を供養するのも、お彼岸の中日が良いと言われています。


ちなみにお彼岸の中日とは、春分の日・秋分の日のことで、あの世(彼岸=お彼岸)とこの世(此岸・現世)が最も近づく日とも言われています。


ご先祖様の供養に最も適した日に、おはぎやぼたもちをお供えして、ご先祖様と一緒に食べる気持ちで頂く。それが一番、ご先祖様が喜んでくださる頂き方ではないでしょうか?


一年のうちに8月のお盆だけではなく、春のお彼岸そして秋のお彼岸と、一年間に3回は今は亡きおじいちゃんやおばあちゃんに手を合わせて感謝する日を設けるのは、とても大切で素晴らしい日本の習慣だと思います。



お彼岸のおはぎ、ぼたもちは感謝の気持ちの表れ!


こうしてお供え物である「おはぎ」「ぼたもち」の由来をたどるだけで、昔の人がお彼岸やご先祖様をどれほど大切に思っていたかが 伝わってきますね。


現代に生きる私達は、そんな感謝する有り難いという気持ちを徐々に忘れかけています。

お彼岸をきっかけとして、ご先祖様や神様あるいは仏様に心から感謝する気持ちを思い出したいものです。

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