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インフルエンザの予防接種の効果を徹底調査!6つの疑問がスッキリ!

      2016/12/01

友人の子どもが急に高熱を出して、「もしかしてインフルエンザかも!」とすごく焦っていました。

病院に行ったところただのカゼだったようですが、秋以降の寒い季節は、特に小さなお子さんやご高齢者がいらっしゃるご家族はとても気を使いますよね。


そこで今回は、インフルエンザの予防接種の効果について「6つの疑問」を徹底的に調べましたので、ぜひとも参考にされて下さい。


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インフルエンザの予防接種の効果【6つの疑問】

私が調べた「6つの疑問」は、以下のとおりです。

  1. そもそもインフルエンザの予防接種は効果があるのか?効かないのか?

  2. 効果があるなら予防接種を受けてから「どれくらい効果が続くの?」

  3. インフルエンザの予防接種は2回受けないと効果がないのか?

  4. 大人と子供とでは予防接種の効果が違うのか?

  5. 乳幼児に予防接種の効果はあるのか?妊娠時は大丈夫なのか?

  6. インフルエンザの予防接種が逆効果となったりしないのか?

では、順番に見て行きましょう。

1.そもそもインフルエンザの予防接種は効果があるのか?効かないのか?

予防接種は、病原体(インフルエンザウイルス)が身体に入ってきた場合に、病原体と闘うための免疫をあらかじめ体内に入れておく。あるいは、既に体内で作られている免疫自体を増強するために、予防接種を行います。

その目的はおよそ下記の3つです。

  1. 感染の予防
  2. 発症の予防
  3. 重症化の予防
これについては、予防接種を受けたのにインフルエンザウイルスに感染し、インフルエンザの症状が発症してしまった(発熱・頭痛・関節痛など全身の症状が出た)⇒予防接種の効果はなかった!・・と言う判断を下す方もいらっしゃいますね。


高いお金を払って家族全員が予防接種したのに、一人がインフルエンザに感染したら残りの家族全員も次々に発症してしまった!⇒予防接種の効果は無いに決まってる!このようなご家族もいらっしゃると思います。


予防接種を受けた出費分や、発症して寝込んでしまった患者本人はもちろん、完治するまでのご家族の看護等々の労力は、実際に大変なものです。ましてやそれが何人も続くとなれば、看護する立場からは体力的にも精神的にも相当な負担です。それを考慮すると、「予防接種は効果なし!」と断定してしまう気持ちはよく分かります。


その一方では、予防接種を受けたことで症状が重症化するのを防ぐことが出来たケースも多く見られるようです。インフルエンザを発症してしまったけれども、予防接種を受けたので「肺炎にかかったり脳炎にまで重症化するのを防げた」ケースです。

特にご高齢の方の場合、重症化を防げたと言うことは、そのまま死亡してしまうリスクを防げたという事です。
まさに予防接種によって命を救われた結果になるのですから、これは予防接種の効果は絶大という事にもつながりますね。


以上のように、インフルエンザの予防接種効果については、
「効果あり派」「効果なし派」に分かれています。効果無し派の言い分も心情としてはよく理解出来るものです。


そもそもですが、予防接種を受けたから絶対にインフルエンザウィルスに感染しない、と言うことではありません。
これについては、厚生労働省のホームページでも以下のごとく記載されています。

インフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対かからない、と言うものではありません。しかし、予防接種する事で、ある程度の発病を阻止する効果はあります。また、インフルエンザにかかったとしても、症状が重くなる事を阻止する効果はあります。ただし、この効果も100%では無いことにご留意下さい。

出典:厚生労働省/インフルエンザQ&Aより抜粋


予防接種しても発症してしまった場合は止むを得ずとしても、予防接種によってたとえ一定範囲であってもインフルエンザ発症の可能性を抑えることが出来、ある一定の接種効果が見られ、更には重症化するのを阻止出来るのであれば、これはやはり予防接種を念のために行った方が得策であると思います。

予防接種でインフル発症を一定範囲でも抑えられます。

2.効果があるなら予防接種を受けてから「どれくらい効果が続くの?」

全額自己負担しかも仕事の都合をつけてインフルエンザ予防接種を受けたからといって、即座にインフルエンザウイルスに対抗出来るようになる訳ではありません。

人がインフルエンザウイルスに感染する流れは、まず本人の口や鼻からウイルスが体内へ入ってきます。体内に侵入したウイルスは、次に身体の細胞内へ入り込んでジワジワと増殖していき、私たちの体を攻撃してきます。


残念ならが、インフルエンザワクチンにはウイルス感染を100%退治する効果は無いのが現状です。
ならば、「予防接種しても意味ないんじゃない?」となりそうですが、そうではありません。


人の身体は、病原菌が体内に侵入してくると自らの身体を守るために病原菌を攻撃してやっつけようとします。そして、その後に同じ病原菌=「抗原」が侵入してきた際に備えて、その病原菌(抗原)に「対抗するための武器」を作るのです。その武器があるからこそ、再度同じ病原菌が体内に入ってきても、武器によってやっつける事が可能になる訳です。

この病原菌(抗原)に対抗するための武器を、「抗体」と言います。私たちの身体は、この『抗体を作リ出す』という驚くべき重大な仕組みがあり、その抗体が完成するには早くて1週間、遅くて3週間程度かかります。

抗体が出来てから以降は、抗体のパワーは約5ヶ月くらい持続すると言われています。


たとえば、10月の第2週目にインフルエンザの予防接種を受けたとして、私の体が抗体を作るのに時間がかかるタイプだった場合だと……

  • 10月の第2週め⇒予防接種を受ける
  • 11月の第1週め⇒抗体が出来あがる
  • 3月の下旬ごろ⇒抗体が消える
このようなイメージです。


もし10月の中旬に一度予防接種を受けたなら、11月初頃から翌年の3月下旬ごろまではインフルエンザのとりあえずの予防をしている、となるわけです。


予防接種したにもかかわらずインフルエンザウイルスに感染すると、潜伏期間(1~2日程度)の後に発熱・頭痛・関節痛など全身の症状が出てくる=「発症」しますが、インフルエンザワクチンには、この発症を抑える効果が一定程度認められています

ですから、インフルエンザにかかっても=感染しても、事前にウイルスを予防接種しておけば発症した時の症状が軽く済む可能性は高くなります。

また、発症後に症状が重症化してしまうのを阻止=肺炎や脳炎を起こす可能性を予防できるのも、ワクチンを接種する最も大きなメリットです。


上述したように、約5ヶ月間はワクチン接種の効果が持続するのですから、たとえ発症したとしても軽い症状で済む期間が翌年の春まで続くことを考慮するなら、やはり予防接種は受けたほうが良さそうですね。

予防接種は、インフルエンザに「絶対かからないためにするのではなく」、ウイルス感染後の症状軽減や重症化の予防が主な目的なのですから。

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3.インフルエンザの予防接種は2回受けないと効果がないのか?

13歳未満のお子さまの場合は2回の接種、13歳以上は1回接種が基準となっており、厚生労働省のHPでも同様に記してあります。

なぜ、13歳未満は2回受けないといけないのか。

それは、1回の予防接種だけでは抗体(病原菌)と闘えるだけの充分な免疫が体内で作られない事にあるようです。大人と違って、お子さまの場合は予防接種を2回受ける事によって病原菌をやっつけるための抗体をしっかり作ってあげることが必要なのです。


ちなみに、インフルエンザ発症後の重症化を予防するための免疫が出来上がるのは、2回目を接種してから2週間程度経過した時期から有効になります。

また、13歳以上や成人の場合でも、前年のウイルスに比べて大きな変異が認められた場合には、2回の予防接種が必要となる年もあるようです。


結論としては、1回の接種か2回接種するかの判断は、かかりつけ医の医師に相談されるのが一番良いですね。


4.大人と子供とでは予防接種の効果が違うのか?

予防接種をすることで、体内に抗体を作る=病原菌と闘う武器を作るわけですから、この抗体自体が強いか弱いかが効果の違いだとも言えます。


13歳以下のお子さまの場合には、2回の接種を基本としていますので、もしもそれを1回の接種だけで終わらせてしまうならば、予防接種効果は低いと言う事になってしまいます。


また、今年流行するウイルスの型が前年とはかなり違った型になった場合には、これも前年までに体内に出来上がった免疫力が全く効果が無くなるようですので、これも1回だけの接種では充分とは言えなくなるようです。

この辺の判断は、かかりつけの医師に直接相談されるのが一番良い方法だと思われます。

予防接種は感染後の症状軽減や重症化予防が目的です

5.乳幼児に予防接種の効果はあるのか?妊娠時は大丈夫なのか?

ちなみに乳幼児とは、乳児=0歳~1歳まで、幼児=満1歳~小学校入学時までとなります。

ただし生後6ヶ月未満の乳児の場合は、厚生労働省のHPにおいてもインフルエンザワクチンの予防接種対象としていません。

これは、生まれたばかりの赤ちゃんは、母体(お母さん)から受け継いだ免疫(病原菌に対する抵抗力)がしばらくの間持続する事によるものです。


乳幼児の予防接種の効果について

まず、乳幼児の予防接種の効果については、ワクチン接種する事によって
およそ20%~50%のインフルエンザによる発病を防止する効果が認められたとの報告があるようです。

そして、乳幼児が発症したあとの重症化予防についても一定の効果があった旨の報告があるとの事。


生まれたばかりの赤ちゃんや保育所・幼稚園に通うお子様を、インフルエンザウイルスの感染からしっかりと守ってあげるためには、同居している「ご家族の手洗い・うがい・マスク着用の徹底」が不可欠です。

特に1月~2月のウイルスが猛威をふるう時期には、さらに徹底した上記の予防対策に加えて、大勢の人が集まるような場所にはなるべく行かない等の配慮も、かわいいお子様がウイルス感染しないために心掛けたいものです^^


妊娠時の予防接種のリスクについて

妊婦さんの場合、予防接種でまず不安になるのが「お腹の赤ちゃんに悪影響はないのか」ですね。

これについては、妊娠された初期にインフルエンザワクチンの予防接種を受けたことが原因での流産や、胎児に先天異常が発生する可能性が出た等、重症化したとの報告は無いようです。

しかしながら、妊婦さんご自身の体調や基礎的な疾患・持病の有無、そして出産予定日を医療機関の担当医師と充分に相談されたうえで、予防接種を受けるか否かの判断とその時期を決められる事が最も適切だと思われます。

ご自身やご家族だけの判断で、あわてて予防接種してしまわないように、ご注意下さいね。おなかの赤ちゃんも、そう願っていますよ^^


6.インフルエンザの予防接種が逆効果となったりしないのか?

インフルエンザ予防接種で多くみられる逆の効果(副作用)として、下記のような症状が出る場合があるようです。厚生労働省のホームページから引用するのが、もっとも信頼がおけると思われますので参考にされて下さい。

全身性の反応としては、発熱、頭痛、寒気(悪寒)、だるさ(倦怠感)などが見られます。接種を受けられた方の5~10%に起こり、こちらも通常2~3日でなくなります。

また、まれではありますが、ショック、アナフィラキシー様症状(発疹、じんましん、赤み(発赤)、掻痒感(かゆみ)、呼吸困難等)が見られることもあります。

ショック、アナフィラキシー様症状は、ワクチンに対するアレルギー反応で接種後、比較的すぐに起こることが多いことから、接種後30分間は接種した医療機関内で安静にしてください。

出典:厚生労働省/インフルエンザQ&Aより抜粋

 

予防接種のワクチンの仕組みは、こうなっている!

前述したように、人の体はウイルスや病原菌などの『抗原』と呼ばれるものに一度感染すると、体内に『抗体』を作る働きがあります。『抗体』とは、病原菌(抗原)に「対抗するための武器」のことでしたね。

抗体が出来ていれば、次に同じ病原菌=『抗原』が体内に入ってきても、やっつけられる=感染を予防出来るわけです。


インフルエンザのウイルスは、型やタイプによって形が違います。ウイルスの表面のギザギザ部分が、型ごとに違ったギザギザなのです。

予防接種のワクチンには、その冬に流行すると思われるウイルスの『ギザギザ部分』だけを濃縮して入れてあるんですね。


「ギザギザ=インフルエンザワクチン」を予防接種で一度体内に入れると、体が「敵侵入!」と判断して体内に『抗体』=敵と戦う武器を作ります。

そうすると、次に本物のギザギザの持ち主(=インフルエンザウイルス)が体内に侵入したときには、抗体が戦ってくれるので、感染しても発症しにくくなったり重症化になりにくくなったりするというわけです。

ワクチンにはウイルス表面のギザギザ部分が入れてある

やっぱり一度はインフルエンザ予防接種を受けよう!

流行するウイルスの型が昨年とかなり違った型の場合には、予防接種は2回受けたほうが良いという部分が、いろんな説があって個人的には迷うところです。

前年にインフルエンザにかかっていたりする場合には1回で良いなど、結局のところはまだ完全には解明されていない実態なのですね。

ですから、信頼出来るかかりつけ医師に遠慮なく相談してみてアドバイスに従うのが、最も賢明な判断なんだと思います。


予防接種も大事ですが、毎日の丁寧な手洗いやうがいの励行も忘れずに行っていきたいものですね^^

特に電車やバス通勤・通学の場合には、マスク着用もお忘れなく!
この冬は、予防万全にしてインフルエンザウイルスを撃退してやりましょう!

 - 【インフルエンザ・ノロウイルス】