ノロウイルスとインフルエンザの違いとは何?簡単な見分け方はこれ!
2018/12/23
冬の2大感染症である、ノロウイルスとインフルエンザ。
どちらも罹る(かかる)と大変つらい症状ですが、この2つの病気には具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
冬の寒い時期になると、どちらもいつかかるかも分からない病気だけに、その違いはキチンと知っておいた方がいいですよね^^
そこで今回は、意外と知られていないノロウイルスとインフルエンザの違いと簡単な見分け方を、分かりやすく解説していきます!
スポンサーリンク
見出し
『ノロウイルスとインフルエンザ』4つの違いとは?
【症状が違う】
ノロウイルスは、消化器(嘔吐・下痢)の症状が強く現れます。【感染経路が違う】
ノロウイルスは、二枚貝や感染者の嘔吐物・便から感染するのに対し、インフルエンザウイルスは、感染者のくしゃみ・咳から感染します。【ウイルスの保有期間が違う】
ノロウイルスは、1週間から1ヶ月にかけて便に排出されるため、長期に渡り注意が必要です。【感染のピークが違う】
ノロウイルスの感染のピークが12月から1月なのに対し、インフルエンザの感染のピークは1月から2月になります。
インフルエンザは、全身性疾患(発熱・関節痛・筋肉痛)の症状が強く現れます。
インフルエンザウイルスは、発症後5日間でほぼウイルスが無くなりますが、解熱後2日間程は保有していると考えられています。
そのため学校保健安全法により、発症後5日経過かつ解熱後2日(幼児は3日)は「出席停止期間」と定められています。
では次に、ノロウイルスとインフルエンザの、それぞれの特徴を比べて見ましょう。
『ノロウイルスとインフルエンザ』それぞれの特徴とは?
【ノロウイルスの特徴】
- ≪症状≫
- 嘔吐(突然激しく起きる)
- 吐き気
- 下痢
- 腹痛
- 発熱(あまり高熱は出ず、出ても37~38℃くらい)
- ≪潜伏期間≫ 感染後、12時間~48時間程度の潜伏期間となります。
- ≪ウイルス保有期間≫ 1週間から1ヶ月、便にウイルスを排出することがあります。
- ≪感染経路≫
- 経口感染 ノロウイルスに汚染された飲み物、食べ物を摂取することによって起こる感染。
- 接触感染 ノロウイルスで汚染された手や指・物に触れることによって起こる感染です。
- 飛沫感染 ノロウイルス感染者の嘔吐物や下痢便を始末した時に、飛散(1~2メートル程度飛散)したウイルスを吸い込むことによって起こる感染です。
- ≪感染のピーク≫ 12月~1月
その間、感染に注意する必要があります。
牡蠣やあさりなど二枚貝が原因になったり、配膳者がノロウイルスに触れた手で調理した食事から感染し、集団食中毒を起こすこともあります。
ノロウィルスに感染しないための予防法と効果の期待できる対策を分かりやすくご紹介しています!
↓ ↓ ↓
≪ノロウイルス感染予防と効果的な対策とは?こうやって防ごう!≫
【インフルエンザの特徴】
- ≪症状≫
- 38℃以上の発熱(B型は37.5℃くらいのことがあります)
- 頭痛
- 関節痛
- 筋肉痛
- 全身の倦怠感
- 喉の痛み
- 鼻水
- 咳
- ≪潜伏期間≫ 感染後、1日から5日間(平均3日間)
- ≪ウイルス保有期間≫ 発症後5日間ほどで、ウイルスはほぼ無くなります。
- ≪感染経路≫
- 飛沫感染 感染者がくしゃみや咳をすることにより、飛び散ったウイルスを吸い込むことでおきる感染です。
- 接触感染 飛沫汚染された物に触れることによって起こる感染です。
- 空気感染 感染者のくしゃみ・咳によって飛沫したウイルスが空中に浮遊し、同じ空間にいる人がそのウイルスを吸入してしまうことで起こる感染となります。
- ≪感染のピーク≫ 1月~2月
ですが、解熱後でも2日間程はウィルスを保有している可能性があるので、会社や学校などは一週間休むようにしましょう。
年齢が低いほど保有期間が長くなるので、園児は一日長く出席停止になります。
※2018年から2019年にかけてのインフルエンザ流行の状況は、こちらからどうぞ!
↓ ↓ ↓
≪インフルエンザ流行の時期はいつまで?≫
ノロウイルスとインフルエンザの違いと簡単な見分け方!『まとめ』
- 嘔吐や下痢が激しい時は、「ノロウイルス」の可能性あり
- 38℃以上の高熱が出て、身体に痛みを感じる場合は「インフルエンザ」の可能性が高いでしょう。
以上が、2大感染症の違いと簡単な見分け方です。ですが見分け方とは言っても、あくまでも目安でしかありません。
どちらも感染力が強い上に、自己判断で放っておくとノロウイルスは脱水症状、インフルエンザは肺炎に進行してしまう可能性が有り大変危険を伴います。
症状がひどい場合に限らず、症状が軽い場合そして少しでも心配な時には、出来る限り早めに医療機関で受診して、医師による適切な治療を受けるようにしましょう。