胃痛に市販の胃腸薬が効かない!そんな時に使える5つの対処方法
2019/04/18
胃が痛い!
胃がキリキリ痛む。
ムカムカして気分が悪い。。
胃の痛みは本当に冷汗が出るほど辛くて、とても仕事にはなりませんね。
通勤電車の中や得意先を訪問中などに、キリキリと胃が痛んだ経験は、ある程度の年齢の方だけではなくとも、若年層でも一度は経験がある方が少なくないかもしれません。
市販の胃腸薬を服用して症状が何とか落ち着くならまだしも、しょっちゅう胃が痛くなる場合は本当に深刻です。
そこで今回は、ドラッグストア等の市販の胃腸薬が効かない場合の対処方法について、詳しくご紹介していきます。
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市販の胃薬以外で胃痛を和らげる方法
仕事中などに急に胃痛になる事や、いつもの胃薬を飲んだけどあまり効かない・・こんな時もありますよね。そんな場合に、一度試してみて下さい。
- 胃を温める
- 腹式呼吸をする
- 【体の右側を下】にして横たわる
- 炭酸水を飲む
- ツボを刺激する
胃の血流が悪くなると、胃炎になり痛くなる場合があります。
胃が痛くなったら、内側と外側両方から温めてあげて、血流を良くしましょう!
<内から温める>
あたたかいスープや温めた牛乳を飲んで、胃を温めてあげましょう。
スープは薄味に作ったほうが、胃にやさしいのでベターですね^^
<外から温める>
たとえば、カイロを胃の部分に当てるだけでも、全然違います!
身体の外側から胃を温めるのは、胃痛に効果が見られる場合があります。
もし可能ならば、お風呂に入ってじっくりと全身の血流を良くしましょう^^
腹式呼吸をすることで、全身に酸素をたっぷり行きわたらせて血流を良くします。
腹式呼吸のやり方は、しゃっくりの止め方の記事に詳しくあるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
⇒【しゃっくりが止まらない原因とは?2つのケースを徹底分析!】
さて、胃薬のパッケージやCMで見たことのある、胃のイラストをイメージで思い出してみてください。
胃は、自分から見て「左から右にかけてカーブ」しています。
ですから、右側を下にして横たわる事によって、胃の中で消化されている食べ物を、早く腸に送り出すことが出来るのです。
食べ過ぎで胃が痛い夜などは、効果が期待出来る可能性があります。
ゴロンと横になるだけで、胃の消化負担を軽減できるという訳です^^
炭酸は、胃を刺激する事によって胃の消化活動を活発にさせる効果があります。
「食べるとすぐ胃もたれするんだよな~」と言う方は、食前に炭酸水を少し飲んでおくと、消化活動が促進されて胃がもたれにくくなります。
また、胃の活動が活発になるので、食後の胃痛にも効果が期待できます。
できれば無糖の炭酸水がオススメ!
胃痛に効くツボがあります!
痛みの状況にあわせて、押せるところを押してください。
- 胃兪(いゆ) 背中側にある、胃のちょうど裏側あたりのツボ。
- 脾兪(ひゆ) 胃兪の指2本分上のあたり。
- 中かん(ちゅうかん) ヘソとみぞおちの真ん中にあるツボ。
- 合谷(ごうこく)
- 内関(ないかん)
仰向けに寝て、両手のこぶしを当てるようにしましょう。
胃兪を押したら、そのまま少し上げた位置も押せばOKです。
ただし、食後すぐに押すのはNGなので要注意です。
親指と人差し指の骨が合わさるところから、若干人差し指側に寄った場所にあるツボ。
押したときに、指がしびれる感じがするところです。
手のひら側の手首のしわの中央から、肘(ひじ)に向かって指3本分のところ。
親指側の腱と次の腱との間(押すと中指が痺れたようになる場所)
※「そんなのんきな事言っている場合じゃない!」「痛くて仕方ないから調べているんだ!」
もし、あなたが今そうであるならば、その症状は重篤な可能性があります。可能な限り早く医療機関へ行って、医師の診察を受けて下さい。
なぜ胃が痛くなるのか?胃痛の原因とは?
そもそも胃が痛くなるのは、何が原因なのでしょうか。たとえば、私が胃薬のCMなどからイメージしている胃痛の原因は、胃酸過多です。
酸といえば塩酸や硫酸などの「溶かす作用のある液体」をイメージするので、その胃酸が胃の中で増えたら痛くなるのは当たり前だと納得したわけです。
しかし、実際には胃痛の原因は胃酸過多だけではありません。
主な胃痛の原因には、
- 胃粘膜の炎症
- 胃粘膜の損傷
- 胃の筋肉のけいれん
この中で『胃粘膜の炎症』を引き起こす大元の原因のひとつが胃酸過多です。
他にも、度数の高いアルコールなどの刺激物や暴飲暴食・ピロリ菌の感染・ストレスなどによる自律神経の乱れが大元の原因と考えられています。
中でも特に怖いのが【ストレス】
胃酸の分泌をつかさどる自律神経がストレスによって乱れると、胃酸が分泌されすぎる状態になるのですが、ストレスで胃が収縮しすぎてけいれんを起こす場合もあります。
「仕事の悩み」や「職場や友人など人間関係」で問題を抱えているうちに、いつの間にかストレスが過剰にたまってしまう方は決して少なくないと思います。
円満にスムーズにと頭で分かってはいるものの、なかなか自分の思い通りにはいかないところが現実ですよね。
胃潰瘍の原因はストレスだけではない!?
胃痛&ストレスといえば、即座に「胃潰瘍」を連想する方も多いと思います。でも実は最近では、胃潰瘍の原因がピロリ菌の感染や鎮痛剤の副作用だと分かっています。
ピロリ菌というのは日本人の半分が感染している菌で、胃の中の粘液層で繁殖します。
繁殖が進むと粘膜層を壊してしまうため、胃壁が自分の胃酸で傷ついてしまい、そこから潰瘍になってしまうのです。
当ブログ内の歯痛の記事において市販の痛み止めを取り扱いましたが、副作用で胃潰瘍にならないためにも、鎮痛剤を服用するときは用法・容量を守らなければいけません。
歯痛についての詳しい記事はコチラ↓
【歯が痛い!痛み止め薬が効かない時にはこうする!】
鎮痛剤の副作用による胃潰瘍は、「NSAIDs(エヌセイド)潰瘍」と呼ばれています。鎮痛剤の副作用で胃粘膜が弱り、ピロリ菌と同じように胃壁が自分の胃酸で傷ついてしまいます。
市販の主な胃薬の種類と症状別の特徴
市販薬のパッケージには、分かりやすく一言二言で説明が書いてはありますが、あまりに種類が多すぎて今の自分にはどの胃薬が適切なのか??判断に困るので、とりあえずは商品名を知ってる市販薬を買ってみるか、となってしまいます。
でも、上述したように胃痛には原因がいくつかあるので、この胃痛はなぜ起こっているのか?を考えて買わないと、結局症状は改善されません。
経験上から、しょせん市販の胃腸薬はたいして効かないと思う方もいらっしゃるでしょうが、もしかしたら胃薬の選択ミスで効かない可能性もあるわけです。
症状別に適した胃薬の種類と代表的な商品名を挙げてみました。
- 食後の膨満感(消化不良)
- 暴飲暴食で胃もたれ(胃酸過多)
- 空腹時に胃が痛い(胃酸過多)
- 空腹時に胃もたれ(胃酸過多)
- さしこむような痛み(胃粘膜の損傷やけいれん)
種類:胃の働きを活発にする「健胃薬」
胃の消化活動を助ける「消化薬」
商品:太田胃散、パンシロン01プラス
種類:胃酸を中和する「制酸薬」
商品:パンシロン
種類:胃酸を分泌させる原因物質を抑える「H2ブロッカー」
商品:ガスター10
種類:胃の粘膜を丈夫にする「胃粘膜保護・修復薬」
商品:セルベール
種類:痛み止め「鎮痛鎮けい薬」
商品:ブスコパンA錠
どの種類の胃薬を服用した場合でも、かならず用法・容量をきちんと守りましょう。
また、説明書に書いてある期間服用しても症状が改善しない場合や、いったん治ってもまたすぐ症状が出る場合は、重篤な病気の可能性があります。
迷わず早期に病院へ行き、医師の診察を受けましょう!
市販薬で症状改善されないなら迷わず病院へ!
炭酸水が胃に良いというのは、まだあまり一般的な話ではないですが、色のついた炭酸水だと効き目がない等々いろいろな体験談があるようです。糖分が入っているので控えたい方もいらっしゃるでしょうが、サイダーなどの透明な炭酸飲料で一度試してみるのもいいかと思います。
また、ゆっくりと身体を温めると痛みが和らぐのは、実際に私も経験済みです。
ゆっくりお風呂に入って、仕事での身体の疲れや精神的ストレスが多少でも癒されるならば、胃痛にも一定の効果が期待できる方もおられると思います。
「病は気から」のことわざの通り、自分自身の「気分や気持ち」そのものが症状に大なり小なり影響を与えることは有りえる事だと私は経験上実感していますが、皆さんは如何でしょうか^^
いずれにしても、市販の胃腸薬でも症状の改善や緩和が見られない場合には、このブログでご紹介している方法うんぬんよりも、すぐにかかりつけの病院へ行かれて診察を受けて下さい。
大事なことなので繰り返します。
いろいろ試しても胃痛の症状が改善されず、やはり痛みが続く場合は、面倒でも迷うことなく必ず病院へ行って医師の診察を受けて下さいね^^