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すごく攻撃的で激しい曲なら!クラシック音楽初心者のための名曲入門vol.24

      2024/02/13

クラシック初心者が楽々レパートリーを増やしていける、サクッとお気軽なクラシック音楽ブログ!

つまみ食い式クラシック音楽初心者入門シリーズも第24回です。


今日が初めての方でも全く問題なし!何回目から聴いてもぜ~んぜん大丈夫^^

さて今回は、ガンガン攻撃的で激しい荒々しいクラシックの名曲です。

一言でいうなら、激しい超かっこいいクラシック!


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荒々しい中にも、凄く美しい音の流れがあるところが魅力なんですね。とにかく聴いてみて下さい。

1曲目のご紹介は、皆さん一度は聞いた事があるジュピター(木星)。あのゆったりした音楽とは真逆な、超激しい音の洪水です。

では行きましょう!

ホルスト作曲/組曲『惑星』より「火星」



演奏時間7分半ほど。

ホルストの代表作と言えば『惑星』、こう丸覚えして先ず問題ありません。全然OK。
これで一つ物知りですね(笑)。いや、ホントにそう言うものなんです!

組曲『惑星』は、イギリスが生んだ大作曲家ホルストの代表作。
その中でも真っ先に上げられる、20世紀クラシック音楽の傑作中の傑作です。

作曲を始めた当初は、「惑星」とのタイトルではなく『七つの管弦楽曲』とされていたようです。

全曲は7つの楽曲で構成され、それぞれの楽章には金星・水星・土星など惑星の名が副題(タイトル)として付けられています。

その中で最も有名なジュピター(木星)は、その親しいやすい旋律が万人の共感を呼び、世界中の有名歌手が感情をたっぷり込めながら歌っていますね^^


そのジュピターは天真爛漫(てんしんらんまん)で明るいイメージですが、今回ご紹介する『火星』は「戦争の神」という副題が示すように、非常に荒々しく攻撃的で激しい曲となっています。

冒頭部分の出だしから既に、静かながらも不気味かつ不吉な雰囲気が漂っています。
まるでスターウォーズみたいなSF映画を思わせる始まりです。

火星は荒々しく、攻撃的で激しい表現が支配しています
次第にじわじわと盛り上がっていき、トランペットやトロンボーンがフォルティッシモ(最強音)で炸裂!

まさに戦争真っ只中をイメージさせるが如く激しい音のぶつかり合いがダイナミックに展開されます。


曲最後の終わり方も、まるで「どうだー!これでもかーっ!!」と思いっきり強引に迫ってくるインパクトが超強烈!

テュッティ(オーケストラ楽員全員が演奏する事)で何度もフォルテッシモ(最強音)を繰り返し、めちゃくちゃ攻撃的におどろおどろしく曲を閉じます。

これが何とも言えず超~ド迫力なんです!


とにかくホルストの惑星の中でも、この『火星』の迫力は本当にマジ凄まじいです。

もし生で演奏会が聴ける機会がありましたら、ぜひとも足を運んでみて下さいね。

ちなみに、私が所属するオーケストラで演奏した時には、お客様の反応がすこぶる好評。県外から来られた方も、沢山いらっしゃったようです。

有り難い限りです^^
ご来演いただいた皆様、有難うございました。

ワーグナー作曲/歌劇『ワルキューレ』より「ワルキューレの騎行」



曲の冒頭いきなり弦楽器の上昇する音形が不吉さを予感させ、続いてトロンボーンが鋭い上昇音形の主旋律を豪快に吹きます。

その様は、著しく攻撃的で荒々しい雰囲気が満載!まさに戦場を連想させるようなイメージがわいてきます。


往年の名作フランシスコ・コッポラ監督の映画「地獄の黙示録」では、ヘリコプターの戦闘シーンの場面でこの曲が使われていました。

これはベトナム戦争をテーマにした内容でしたから、ワルキューレの騎行のイメージがいかに戦闘的かつ攻撃的であるか、ですね。

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それはさておき、このワルキューレの騎行。

終始、金管楽器がフォルティッシモ(最強音)で炸裂しまくり、聴いていてもスリリングで迫力満点!

いつも主役のヴァイオリンやチェロの弦楽器群は、ここでは裏方に徹しています。

攻撃的な音楽での主役は、何と言ってもトロンボーンやトランペット・ホルンなど金管楽器なのです!

めちゃくちゃカッコイイ!
まさに金管の独断場と言えるでしょう。

ムソルグスキー作曲/交響詩『はげ山の一夜』



曲の冒頭から、恐ろしげで不安に満ち満ちた音型が支配し、トロンボーンで堂々と荒々しく悪魔登場!

どちらかと言えば、たいてい日陰でヒマそうにしているトロンボーンも、ここでは弦楽器群を蹴落とすかのごとく、主役の座をキープしています(笑)。


終盤までの不気味な演出度が最高です。

なんだかんだで次第に曲全体は盛り上げっていきますが、終盤は「そして夜明けが来た」みたいに穏やかで平穏に幕を閉じる曲です。


ムソルグスキーと言えば、『展覧会の絵』が代表作となりますが、今回ご紹介した『はげ山の一夜』も彼の代表作であり、クラシックの名曲にその名を連ねています。

≪『展覧会の絵』はこちらから!≫

上記の『展覧会の絵』が、フランスの大作曲家ラヴェルによってオーケストラ版に編曲されたものが有名になったように、『はげ山の一夜』も、ロシアの作曲家リムスキー・コルサコフによる編曲版が一般的に演奏されています。

しかし最近では、作曲家自身による原典版を演奏する傾向が多くなってきたようです。

これは、「作曲者自身の手による楽譜を忠実に再現する事」こそがクラシック音楽の真髄であり命、との考え方によるものです。
原典回帰ですね。


【まとめ】すごく攻撃的で激しい曲なら

さて今回ご紹介の3曲、いかがでしたでしょうか?

どの曲も甲乙つけ難いほどのダイナミックで激しい名曲ですね。

  1. ホルスト作曲/組曲『惑星』より「火星」
  2. ワーグナー作曲/歌劇『ワルキューレ』より「ワルキューレの騎行」
  3. ムソルグスキー作曲/交響詩『はげ山の一夜』

クラシックの名曲には、まだまだ数え切れないほど激しく荒々しい名曲があります。

たとえば、こんな感じの曲!
 ↓ ↓
≪スピード感あるクラシック!疾走感あふれる名曲ならこれ!≫

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます^^

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