情熱的で激しいクラシック音楽が聴きたいなら!おすすめ名曲はこれavol.16
2019/02/03
何となく難しそうで、クラシックなんて分からない・・
そんな貴方に助け舟をお出しするブログ、「初心者でも分かりやすいクラシック音楽入門」今回で第16回です!
もちろん何回目から聴いても、「クラシックでも、これくらいなら聴けるかなぁ」
こんな感じで、とてもやさしい入門シリーズですよ^^
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まったくの初心者だって、ぜーんぜん大丈夫です!
そもそもクラシックを聴くのに、初心者だって評論家だって、そんなの全然関係ないですよ~^^
さて今回は、情熱的で激しい名曲を、徹底的に厳選しました!
超おすすめでステキな名曲を皆様にご紹介させて頂きますよ~
情熱的な1曲目は
ヴェルディ作曲/『レクイエム』より「怒りの日」
演奏時間4分半。
すでにご紹介済みのフォーレ作曲「「レクイエム」、そしてモーツァルト作曲の「レクイエム」と共に、3大レクイエムと称されているのがこの情熱的な名曲です。
いきなり全オーケストラのフォルテッシモ(最も強い音!)から始まる、衝撃的な出だしが非常に強烈で激しいです。
レクイエムと言われる曲は、正確には【死者のためのミサ曲】なので、今は亡き魂(たましい)をなぐさめるための鎮魂(ちんこん)が本来の目的なんですね。
ですから、全体に穏やかでしめやかに、そしてひっそりと美しくあるのが本来のレクイエムの真髄であり、最も特徴的なところです。
特にフォーレ作曲のレクイエムでは、それがとても穏やかに美しく顕著に表現されています。
中には、少しは激しい場面もありますけどもね。
しかしヴェルディ作曲のレクイエムは、ぜんぜん雰囲気が違います!
レクイエムにもかかわらず、極めて情熱的かつ大胆不敵です。
それが彼のレクイエム独特の持ち味であって、魂をガッツリ鷲づかみにされる所以(ゆえん)かも知れません。
攻撃的かつ戦闘的なのです。とにかくも、聴けば分かりますよ^^
また、ヴェルディのレクイエムの特徴として、オーケストラから少し離れた場所で別働隊のトランペット奏者が4人演奏します。
この別働隊をオーケストラ業界では【バンダ】と呼びます。
下記の画像、右上部分でスポットライトを浴びていますね。この金管奏者たちを「バンダ」と言うのです。

前回にご紹介した、レスピーギ作曲の交響詩『ローマの松』より「アッピア街道の松」。この曲の終盤でも、「バンダ」が大活躍します!
この曲も、ものすごく激しい大迫力でかっこいいんですよ~!
↓ ↓
≪初心者からのクラシック音楽入門!かっこいい迫力ある名曲はこれ!≫
この交響詩『ローマの松』の終曲である「アッピア街道の松」でも、バンダが登場してトランペット奏者とトロンボーン奏者が別働隊としてガンガン吹きまくります!
その本番のステージは、まさに圧倒的な迫力ですので、もしも「レスピーギのローマの松」を取り上げる演奏会がお近くであった場合には、是非とも足を運んで下さいね^^
「うわっ!」「すっげー!!」となること、間違いないですよ^^
圧倒的な大音響の洪水みたいな感じで、ドバーッ!!っと音のかたまりが目前に迫ってきます!
ヴェルディのレクイエムは、たとえ貴方が初心者だろうと容赦はしません(笑)。
情熱的で強烈なストレートパンチで攻撃してくるので、心して聞いて下さいね。
でも・・・このレクイエムは全曲の中途から以降は、静かに静かに音楽が進んでいくので、全曲を聴くとひょっとすると拍子抜けするかも知れません。
それがまた、レクイエムの素晴らしく荘厳でキレイなところなんですけどね。
さて激しい2曲めは
プロコフィエフ作曲/バレエ音楽『ロミオとジュリエット』より「モンタギュー家とキャピュレット家」
演奏時間6分少々。
旧ロシアが生んだ天才作曲家、プロコフィエフの代表作のひとつがこの「「ロメオとジュリエット」。
元はバレエ音楽として作曲されているので、舞台でバレエが演じられている一方で、オーケストラは舞台下部の薄暗いピットの中で、窮屈さを我慢しながら演奏します(笑)。
冗談ではなくて本当にかなり薄暗いので、オーケストラ楽員の譜面台には各自に小さなライトが付いていて、それで楽譜を照らしながらの演奏になるのですね。

このモンタギュー家のテーマ音楽は、某民放のクラシックを扱ったドラマ番組「○○○カンタービレ」で有名になって、すっかりお馴染みになりましたね。
このドラマでは、指揮者シュトレーゼマンが登場するたびに「モンタギュー家のテーマ」が使用されてましたが、指揮者と言う偉そうで仰々しい人物登場にはピッタリはまっていて面白かったです(笑)。
それはさておき、「モンタギュー家とキャプレット家」両家の確執と愛する二人の愛の苦悩を描いたストーリー。
プロコフィエフ作曲のロミオをジュリエットでは、その苦しみが実にうまく表現されていると思います。
ロミオとジュリエットと言うタイトルだけで、既に情熱的な熱さをイメージできますよね(笑)。
どんな境遇にあっても、愛に勝るものは無いのですね。
私にもそんな時代があったなぁ。。でも理想と現実には、結構な溝があるもんです・・・あーあ(ため息)。。
3曲目の情熱的な名曲は
カール・オルフ作曲/『カルミナ・ブラーナ』より「おお、運命の女神よ」
演奏時間2分40秒。
ドイツ生まれで20世紀に活躍した作曲家、カール・オルフ。
彼の代表作であるこの曲は、大編成のオーケストラと合唱で演奏されます。
ちなみに前段のプロコフィエフと同時代に生きたカール・オルフは、このカルミナ・ブラーナで大成功を収めて大作曲家としての地位を不動にしました。
いきなりティンパニの強打から開始され、合唱もいきなり全員がフォルティッシモの大声で(笑)突入してきて、冒頭のインパクトは激しさ200%!
まさしく情熱的で激しいクラシックです!
今回は、カルミナ・ブラーナの冒頭部分のみのご紹介ですが、やはり全曲を通して聴いていただく方が断然面白いと思いますよ^^
たとえば、曲の中途では「酒場のにぎやかさ」なども表現されていて奇抜かつ軽妙、コミカルさが聴いててとても面白い曲です。
カルミナ・ブラーナは、全曲を通して情熱的で激しい音楽が楽しめます。
ただ全曲演奏となると、一時間ちょうどくらいの大曲ですので、ちょっと長すぎて退屈になるかも知れません(汗)。そこは皆様にお任せ致します。
とりあえずサビだけちょっと聴いてみて、面白そうと思ったら試しに全曲を聴いてみる。全曲と言ってもBGM程度で構わいません。
とにかく聞き流すだけで全然OKですよ~^^
初心者さんが「とりあえずクラシックでも聴いてみようかなぁ」でしたら、この流れが一番ベストな聴き方かなと思います^^
もしそれでクラシックファンになってくだされば、ブログ管理人としてはまさに本望であります^^
とにもかくにも、いろんなクラシック曲をガンガン聴きまくることです。それが一番手っ取り早いですよ~