難易度が高いクラシックおすすめ名曲!超絶技巧を操る天才たちvol.18
2021/04/28
さあ、今回はいつも以上に気合が入ってますよ~!
つまみ食い式クラシック音楽入門ブログも、これで第18回。
今回は、ヴィルトゥオーゾと称される超絶的技巧を、いとも自由自在に操る天才たちの驚異的演奏をご紹介します。
難易度が恐ろしく高いような難曲を、いとも簡単に楽々と演奏してしまう名人芸をお楽しみ下さい^^
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いつの時代にも、世の中には天才と賞賛される人々がいるものです。
プロ奏者でも避けるほどの難易度が高いクラシックの難曲を、自由自在に操る天才奏者たち。
彼らは一体、どのような思考回路で超難曲に立ち向かうのか、いまだに私にとっては謎です。
そもそも、難しいなどという思考自体がないのかも知れません。
さて難易度が高い名曲・1曲目は
リスト作曲/『ラ・カンパネラ』~「パガニーニによる大練習曲第3番 」
演奏時間約7分。
ロマン派の作曲家であり超絶技巧ピアニストでもあったリストは、演奏不可能とまで言われた超絶技巧練習曲を作曲していますが、その中でも最も有名なのが、この「ラ・カンパネラ」です。
その「演奏不可能な」難易度が高い超難曲を、事も無げに弾きこなしてしまう超人的ピアニストの一人が、今回ご紹介の辻井伸行氏。
ちなみに彼は、まったく視界が見えない全盲のピアニストです。
しかしその演奏たるや、世界の一流奏者と肩を並べています!
彼には間違いなくリアルに音の世界が映像として鮮明に見えるのでしょう。そうでなければ、ただでさえ演奏不可能な難曲をあのように演奏など出来るはずもありません。
私はこの難曲を彼のピアノ演奏で始めて聴いたとき、不覚にも涙でウルウルになってしまい、心の底から感動しました。
決して、全盲なのになどという辻井氏への同情では無く、リストへの感情移入の完璧さに深く心を打たれたのです。
ピアニスト辻井伸行氏は、一粒一粒の音が、限りなく美しく輝いているように感じます。難易度などまったく気にも介さない完璧な演奏は、まさに超人としか例えようがありません。
彼の天才を早期に見抜き、世界の超一流にまで育て上げたご両親に、まったく持って頭の下がる思いです。
全盲ゆえに、人の何倍も何十倍も努力を積み重ねてきた音の深みがあるように感じます。
辻井氏のピアノ演奏は、いろんな意味でとても深くそして美しいのですね。まさに日本の音楽界に天才現わるです。
高難易度の名曲2つめは
パガニーニ作曲/24の奇想曲
演奏時間13分弱。パガニーニは、19世紀に活躍した作曲家兼超人的ヴァイオリニストです。
クラシック音楽の場合には、とてつもない演奏技術を持つ超人的演奏家を「ヴィルトゥオーゾ」という呼び方をして、最大限の賞賛の意を表します。
まさにパガニーニこそは、当時「悪魔が乗り移ったヴァイオリニスト」とまで周囲に言わしめた驚異的な超絶技巧を兼ね備えたヴァイオリン奏者だったのです。
そんな大天才が、ヴァイオリン独奏用に作曲したのがこの「24の奇想曲」です。クラシックのコンサートでは、ヴァイオリン協奏曲を終了した後に、アンコール曲として演奏される場合がよくあります。
ヴァイオリン演奏を聴くだけではなく、視覚的にも、いかにも難易度の高い超絶テクニックが必要であることが非常によく見て取れると思います。
「24の奇想曲」は、ヴァイオリン演奏の中でも難曲中の難曲として、クラシック界に知れ渡っています。
当時の大作曲家フランツ・リストは、パガニーニのヴァイオリン演奏を生で聴いた折に、大興奮しながら「自分はピアノのパガニーニになる!」と息巻いたと伝えられています。
大作曲家リストの「ため息が出るほど美しいピアノ曲」は、こちらからどうぞ!
↓ ↓ ↓
≪クラシック初心者向け!おすすめピアノ名曲・美しいけど寂しいならこれ!≫
大作曲家かつ超絶技巧ピアニストであったリストを持って、大興奮させたほどですから、パガニーニの超人的テクニックは想像すら不可能なほど驚異的だった事は間違いありません。
神様は時として、天才をこの世に送り出してくるのですね。
そして人類は、彼らから大いなる希望と勇気を与えられるのです。
難易度が高い3曲目は
テレマン作曲/『トランペット協奏曲』より第3楽章
ピアノそしてヴァイオリンとくれば、お次は管楽器の王者トランペット。
そして、トランペットの神様の中の神様!と言えば先ずはこの人なんです。
モーリス・アンドレ
天才とは彼のために出来た言葉だと言えるほどに、完璧なるテクニックと音楽性を兼ね備えたトランペット界のヴィルトゥオーゾです。
(ヴィルトゥオーゾ=超絶的技術を持った天才演奏家を指します)
そんな彼が、自在に操っている小さなトランペット。ホントにオモチャみたいに小さくかわいい楽器です。
これはピッコロトランペットという楽器で、「ちっこいから演奏も楽なの?」なんてイメージがあるかも知れませんが・・
いえいえとんでもない!
楽器が小さいから、なおさら演奏テクニックが難しくなるんですよ!
ピッコロトランペットは、普通に演奏するだけでも非常に難易度が高い楽器です。
そんなピッコロトランペットを、いとも簡単そうに軽々と、まるで小さな子供を手玉に取るように楽々と吹きこなし、その卓越した音楽性がまた素晴らしいです。
学生時代に私の友人が、来日したアンドレの演奏会を聴きに出かけて行きました。
帰ってきてすぐさま、その天才的な超絶技巧に大興奮して言い放った言葉を、私は今でも鮮明に記憶しています。
「アンドレはトランペット奏者じゃないぞ」
「絶対に宇宙人だ!」
それほどまでに天才モーリス・アンドレは、驚愕の演奏テクニックを持っていたのです。
今は亡きアンドレに続く天才と賞賛されるトランペット奏者は世界中に何人もいますが、それでもかのモーリス・アンドレだけは別各の存在に感じます。
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※最後に、難易度が物凄く高い驚異的演奏をもうひとつ!
それは「ハーモニカの超絶技巧!」
たかがハーモニカ??と思いませんでしたか?そんな偏見が吹っ飛ぶほどの演奏がこれ!
↓ ↓ ↓
≪ハーモニカの常識をくつがえす演奏が凄すぎる!これぞ名演!≫
あまりに凄すぎます。卓越した技術に加えて、見る側を楽しませるエンターテイメント性もバツグン!
見れば納得の動画です^^