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クラシックコンサートで耳にするブラボーはマナー違反か?

      2019/01/13

クラシックコンサートには、暗黙の約束事が結構たくさんあります。

そんな約束事の中で、演奏が終わると同時に「ブラボー!」と大声で叫ぶ数人の聴衆がいる場合があります(汗)。

これは果たして、オーケストラ演奏会のマナーには適しているのでしょうか?


そこで今回は、クラシックの基本的なマナーの中でも賛否両論のある「ブラボー」の掛け声について、とことん分かりやすく解説します!


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ブラボーなんて滅多と叫ぶもんじゃない!

クラシックの演奏会をテレビなどで見ていると、曲が終わるとすぐに「ブラボーーー」と叫ぶ声を聴いたこと、ありませんか?

そもそも「ブラボー」「ブラヴォー」って何か?


じっくりと名曲を聴かせて頂いた後に、心の底から感動した!との意思表示で、ああやって叫んでいるのですね(笑)。


実はそこには、大きな問題が潜んでいるのも確かなのです。

と言うのは、演奏を聴いた結果、特に感動したわけでも無く、それどころか今目の前で弾いている曲自体を全く知らないにもかかわらず、

ただただ目立ちたい一心で、曲が終わると同時に「ブラボー!」と大声で絶叫する迷惑極まりない聴衆が、結構いたりするのです!

あー本当に迷惑!!

特に感動していないのにブラボーを叫ぶのは迷惑です

クラシックコンサートに巣食うブラボー屋は著しく迷惑!

正直言うと、ものすごく迷惑ですね。
マナー違反も甚だしいです。

特に、東京や大阪などの都市圏内に生息する、いわゆる「ブラボー屋」あるいは「TBS」⇒東京ブラボーサービス=略してTBS(思いっきり皮肉を込めてそう呼んでいる!)


彼らは、そのコンサートの中心となる交響曲の終楽章が終わるのを息を潜めながら待ちうけ、その時が訪れると、『まるで狂ったように!』そして何の感動も感激も興奮もなかったくせに、

その瞬間だけ超マヌケな大声で「ブラボーーー」と叫ぶのです。。

ブラボー屋は曲が終わる瞬間に狂ったように叫ぶのです
その何とも拍子の抜けたと言うか、感情のかけらも無い、まるで電子音が機械的に「ブーー」と音を発するのと何ら変わらない、迷惑千万な雑音が、その演奏の感動を一気に台無しにしてしまうのです!


一方のブラボー屋たちは、そんな事はまるでお構いなし。

特に、当日のクラシックコンサートがテレビ局の録画撮りをするとの情報を聞きつけているならば、彼らは、なお一層燃えるのです(苦笑)

本当に心の底から迷惑極まりない!

録画撮りのコンサートになればブラボー屋は一層燃えます
メインの交響曲が4楽章(終楽章)もエンディングに差し掛かってくる頃から、「・・ん・・ううん・・んん・」みたいに、喉の具合を整えます(苦笑!)


実際、とある定期演奏会で、私のすぐ隣の男性がそうだったのです。

「・・ん?もしかして?この人ブラボー屋か?」

と、そうでない事を心の中で祈りつつ、じっと生演奏に聴き入っていました。


そして、最後の音符が大音響でジャーーン!!と鳴り終わると共に、隣の男性は狂ったように(私にはそう聴こえた!)「ブラボォーーー」と叫んだのです。


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間抜け声で「ブラボー」は本当やめてほしい!

・・・・よりによって・・・何で俺の隣なのさ・・(涙)

もう、ガックリどころではなかったです。完全に、その日の演奏はぶち壊されました。


そもそも論になりますが、人間が本当に心底感動した時には、その瞬間に言葉など出ないものです。

なぜって、神様が人をそういうふうにお創りになられたから。


真に感動した時に人は、身体中にドーパミンがあふれ出し、ジーーーンと脳内と身体がシビレて涙が溢れます。

なぜだか分からないほど、涙でウルウル状態になります。

真に感動した時、人間はすぐに声が出るものではないのです
そんな幸福の瞬間が過ぎ去った後に、人は始めて言葉が出てくるのです。

コンサートの演奏曲目が終わるのを待ち構えて、「さぁ来たぞ」「ブラボーー」なんて、感動した人間のやる事ではない!


その点、外国の聴衆は日本とは違います。最後の曲が終わって「ブラボーー」ってのは、やはり起こるのは起こるのですが、その後が違う。


指揮者がカーテンコールを何度か繰り返す度に、聴衆のブラボーが次第に大きくなっていくのです。

ここが違うのですよ!

外国では指揮者がカーテンコールする度にブラボーが大きくなる
日本の場合には、最初のブラボーが無機質に起こるだけで、あとは普通に拍手が続いてハイ演奏会はおしまい。

しかし、さすが本場ヨーロッパの聴衆はわきまえていて、気に入らない演奏が終われば容赦なくブーイングが起こります。

素直に感動した折には、指揮者がカーテンコールを繰り返す度にブラボーを連発して、その演奏の秀逸さを賞賛するのです^^


結局、大人と子供の違いに似ている

さすがに最近は変わってきて、外来のオーケストラが来日した時の演奏を聴いていると、聴衆のレベルも相対的に上がってきたとは感じます。


しかしながら、未だに「ブラボー屋」はしっかりと存在感を示している。

あなたは、そんな目立ちたいだけの迷惑ブラボー屋になってはいけません。

歴史的な名演に立ち会えたとしたらそれは真に幸運な事
でも、もちろん心から感動した演奏には、素直に「ブラボー」と叫んで、指揮者やオーケストラの団員たちに賛辞の表明をしてあげて下さいね^^


クラシック演奏会でのブラボー『まとめ』

大指揮者が一流オーケストラと共に名演を繰り広げたコンサートでは、指揮者は何度もカーテンコールを繰り返してステージに登場します。

そしてオーケストラの団員がステージから全員引いた後にも、まだ鳴り止まぬ聴衆の拍手に応えて指揮者だけがステージに登場する場面が稀にあります。


もしも、そんな名演奏に貴方が立ち会えたならば、それは人生の中での最も幸福な瞬間だと断言できます。

そんな時にこそ「ブラヴォー」と叫べばよいのです。そう言う事なのです。


ただ目立ちたい一心だけで、むやみやたらに「ブラボー!」と間抜けに叫ぶような愚行だけは、本当に控えてほしいものですね。

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