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書き初めの由来と意味を知ろう!いつやるのが正しいのか?

      2023/12/28

私が小学生の時は、冬休みの宿題に必ず書き初めの習字提出があって、最終日に大慌てでしぶしぶ書いたものです(笑)。

そんな幼い日の想い出が懐かしい書き初めですが、
そもそも書き初めの由来や意味って何だろう? ふと疑問に思いました。

来年は令和に入って5回めのお正月!
もう5年目なんて、、ほんと早いですね。


そこで今回は、そもそも書き初めとは何か、について徹底的に調査してみました^^

書き初めには、とっても奥深い由来がある事に本当に驚きです~!


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書き初めの由来と意味

書き初めの由来は大変古く、平安時代の宮中で吉書初め(きっしょぞめ)と称して行われていた正月行事が恒例だったそうです。

それが代々行われ続けて江戸時代になると、一般庶民が勉強する場であった寺子屋を通して次第に全国各地へと広まったようです。


古来の吉書初めでは、奥ゆかしい伝統があったと言います。

それは、元旦を迎えて新年初めて汲んだ(くんだ)水=若水(わかみず)ですり込んだ墨を使い、恵方(えほう)を向いて詩歌を書いていたと伝えられています。

まことに日本独特の文化であり風流で雅やか(みやびやか)、宮中らしい趣き(おもむき)を感じさせる行事ですね^^

書き初めの起源は平安時代の吉書初めにさかのぼります引用http://www.the-kyoto.jp/photo/2015/04/1532/

ちなみに恵方とは、その年の干支(えと)を基本として『吉の方向』を定めたものを指します。

この宮中での優雅な行事が、時代を経て江戸時代に庶民に広まったのが『書き初めの由来』なのです。

正式な書き初め日は1月2日


1月2日は『事始め』と言われる日であり、この日に始めると何事も上達が早くて長続きするとの言い伝えから来ています^^

事始めであるお正月2日に、書き初めで心穏やかに1年間の目標や抱負・願いを毛筆で書く意味は、【書を書くこと(文字を書くこと)が上達しますように】との切なる願いが込められている訳です。

これが、書き初めの意味ですね。

何事も初めが肝心なわけです^^
昔も今も「始めよければ全てよし」と言いますからね。

冬休み最終日に慌てながら書いていた私の書き初め、ちょっと意味なかったか(笑)。
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いつまでに書けば書初めになるのか?

その答えは、どんど焼きが行われる1月15日までに筆で書くのが、書き初めになります。

そしてこの書き初め、学校に宿題として提出して終わりではありません。

なんと、書き初めの正しい捨て方(処分方法)もあることをご存知でしたか?


正月も過ぎて、小正月である1月15日に『どんど焼き』に書き初めを持って行き、神棚に1年間飾っておいた古いお札などと一緒に焚き上げる(燃やす)のが正式な書き初めの処分の仕方なんですね^^

正しい書き初めの処分方法は、どんど焼きで焚き上げます
※神棚の古いお札の処分方法は、こちらから!
  ↓ ↓
≪神棚のお札交換や処分はこうする!正しい方法で気分もスッキリ!≫


ちなみに、書き初めや古いお札の燃えた炎が天高く舞い上がれば上がるほど「書が上達する」と言われています。
神様のご威光を授かると言ったところですね!


大人の書き初め大会もある!

書き初め大会と言えば、小中学生だけ参加するものが多いようです。
でも「大人も参加できる書き初めイベントはないのか」と探してみたところ・・

毎年、お正月恒例のニュースにもなっている、日本武道館で行われる「全日本書初め大展覧会」は、小学生から大人まで誰でも応募でき参加可能です。

≪第60回全日本書初め大展覧会について≫

ただし、この書き初め大会には規定があり、毎年1月5日(水)に日本武道館で日頃の成果を発揮できるのは予選を突破した人のみ!

次の年には日本武道館で書けるよう、今から1年かけて練習しておくのも良いかもしれませんよ♪
ちょっと気の長い話ですけどね。。

小学生から大人まで応募でき参加できる書初め大会がある

書道の神様≪菅原道真翁≫が見守る

菅原道真を祭神としてお祀り(おまつり)している神社である「天満宮」では、書き初めからご奉納そしてどんど焼きまで、一貫して企画しているところが多いようです。

菅原道真翁は学問の神様として有名ですが、実は書道の神様でもあるため、書き初めのご奉納を執り行うのですね。

ぜひお近くの天満宮を探してみて、可能であるならば神前書き初めに参加してみてください^^

きっと、素晴らしい想い出になること受け合いです!


【まとめ】書き初めの由来と意味は本当に奥深い!

書き初めの由来は、平安時代の宮中において『吉書初め(きっしょぞめ)』として行われていた行事が、江戸時代に入ると一般庶民に広まっていったと言う事でした。

そして書き初めの意味するところは、年の初めの2日に『事始め』として書くことによって、文字を書く事が上手になりますようにとの願いが込められています。

菅原道真翁は学問の神様であると共に書道の神様でもある
それにしても、武道館にしろ天満宮にしろ、1月初旬は真冬でとっても寒い時期です。

そんな時期に、書き初めを書く場所に果たして暖房はあるのか……?と余計な事ながら、少し心配になってしまいました。

道真翁ほどに上手に書かれなくとも、寒くて書き初めどころじゃないんじゃないかと。


手が凍えてうまく書けないよ~なんて、新年早々あまりよろしくないですよね。

年の初めに、書き初めを上手に書くためにポケットに使い捨てカイロを忍ばせておくのが得策かもですね^^

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

 - 【お正月】, 【慣 習】