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マーラーの交響曲第3番この演奏が天国的に美しい^^美しすぎる

   

数え切れないほどのクラシックの名曲から、もっとも美しく愛を謳い上げる曲をひとつ選べと言われるなら、私は迷わずにマーラー作曲『交響曲第3番』終楽章を自信と確信を持って推します。

それも、どこのオーケストラの演奏でも同じ、というわけでは決してありません。

この名曲は、クリストフ・エッシェンバッハ指揮のパリ管弦楽団の演奏でなければいけません。

これはもう、断言出来ます。

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他の指揮者の3番は、それぞれに個性的で面白いとは思うものの、『愛を謳い上げる』との意味においては、いまいち推薦しかねます。

エッシェンバッハの3番は、雄大で壮大かつ、とろけるほどに甘美で美しいマーラー像が浮かび上がります。



その世界は、もはや深遠なる大宇宙そのものであり、3次元に生きる私たちが時間空間に縛られていることをも、しばし忘れさせてくれるほどの世界観を醸し出していています。

ろうろうと愛のテーマを謳う弦楽器群、それに応えるオーボエやフルートの愛らしい音色。

あたかもチェロが男性の愛のささやきで、木管群はふくよかな女性美を表現しているかのよう。

そして、終盤でろうろうと演奏するティンパニの緊張感に満ちつつも堂々たる意思の高さ。

大巨匠エッシェンンバッハは、それぞれの楽器群そして卓越したソリスト達の自発性を最大限に尊重しつつも、バツグンのコントロール性を持って、世界に冠するパリ管弦楽団と言う百戦錬磨の手兵達を絶妙に操っています。

まさに天才のなせる技、これこそが奇跡の演奏だと断言します。


第一楽章冒頭のホルン8本による緊張に張り詰めた全奏、すぐさまそれに応えるティンパニなど打楽器群の鮮烈で強固な意志を持ったフォルティッシモ。

この数小節を聴いただけで、もはやマエストロ・エッシェンンバッハの老練の境地に達した円熟を聴き取るに充分です。

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この演奏会に立ち会えた聴衆は、一生のうちにわずか数回しかお目にかかれないであろう、希少な幸運を手に入れたと言えます。

かく言うわたしも、この動画に巡り会えただけで幸福そのもの、人生が大きく舵を切って方向転換したかの如し強烈なインパクトを与えていただきました。


実は、わたしは以前より心の奥底に決めていた事があります。

わたしの呼吸が止まり、やがて永遠の黄泉へ旅立とうとしているときに枕元で流して欲しいクラシック名曲を、厳選を重ねて数曲決めてあるのです。

愛娘には既にそれを伝えてあります。

斎場へ向かう霊柩車の中ではこれ、荼毘に付されるまさにその時にはこれ、と言うように。

その中には、ベートーヴェン・ブルックナー・モーツアルト・フォーレの偉大なる名曲があるのですが、そこに何としても入れなければならない珠玉の宝石が見つかってしまったのです。

それがマーラーの第3交響曲。

マーラーは交響曲第3番で愛について朗々と謳い上げます
狂喜の天才作曲家であり大指揮者でもあったグスタフ・マーラーの渾身の作である交響曲第3番。

通常、交響曲は4つの楽章で構成されるものですが、このマーラー3番は6楽章で成っており、しかも第5楽章ではメゾソプラノの独唱と児童合唱団と女性合唱が加わりかなりユニークな全体像を表しています。

前作である交響曲第2番『復活』では、我々は復活するために死ぬと言う極めて深遠かつ宗教的なテーマで壮大なる大作を世に問いました。

そして次作の3番で、マーラーは愛について朗々と謳い上げる天上の調べを後世に残してくれました。

エッシェンバッハが巧みに操る事により、フレーズとフレーズの垣間に確かに息づく愛のささやき。

満ち足りた愛情と希望に満ちた輝かしい未来。

そこには時空間を超越した『今ここ』だけが存在している世界観があります。


すばらしいと感動したその瞬間も、ここも綺麗過ぎて卒倒しそうなほど陶酔する瞬間も、それぞれが『今ここ』なのです。

そこに時間の移動はありません。

一般論や世間の常識では、時間は過去から未来へ流れていますが、人が心を揺さぶられて心底感動したその時空間は、時間の経過がなく、もちろん空間移動もありません。


第一楽章冒頭で感動した瞬間から、終楽章の最後の全強奏に至るまで、大宇宙の法則から見るならば、時間は止まっています。

これには当然ながら大前提となる条件があり、歴史に残る名演である場合にのみ、と言う事です。

それが今回ご紹介するエッシェンバッハ指揮するマーラー作曲『交響曲第3番』なのです。


終楽章だけではなく、全曲を録画した動画も下記に付けておきます。

巨匠然として風格ある棒さばきのマエストロと、名人芸をいとも簡単に見せ付けてくれる至宝パリ管弦楽団の名人芸をじっくりと堪能して下さい。



長文にお付き合い下さいまして、本当にこころから感謝いたします。

ありがとうございました。

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