分かりやすいクラシック音楽入門!華麗で美しいおすすめ名曲!vol.15
2024/03/30
初心者でも分かりやすいクラシック音楽入門シリーズも、40曲を超えるまでに進んできました。
なんだか暗いなーというのが一般的なクラシック音楽のイメージだけど、そんなの吹っ飛ばせ的な、キラキラして華麗なる美しい名曲を厳選しています!
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明るくてまぶしいので要注意!かくも美しいクラシック音楽は、キラ星のごとく多いです。
ではでは華麗な1曲め
シャブリエ作曲/狂詩曲「スペイン」
演奏時間6分半。
フランス出身のシャブリエが、スペインへ旅した折の印象を楽譜に刻んだ狂詩曲スペイン。
その曲調はいかにもスペインらしく、どこまでも明るく快活で華麗です。
シャブリエと言えば、この曲が代名詞となっています。
以前にご紹介したフランスの作曲家フォーレと同じ時代に活躍し、その後に登場してくるドビュッシーやラヴェルへの橋渡し的存在として異彩を放っています。
ちなみにシャブリエの本業は、公務員というお堅い肩書きだったそうです。
この名曲と公務員って、全然結びつかないんだけどなぁ。。
まあいいか(笑)
次は華麗かつ豪快で壮大!
リヒャルト・シュトラウス作曲/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」より冒頭部
演奏時間2分弱。
冒頭の出だし、パイプオルガンの超低音が地響きのように唸るって始まり、トランペットがドーーソーードーーと、3回同じフレーズを吹く。
その度にオーケストラが、ジャジャーーーーーンと応えるというシンプルな構造ですが、これが超迫力満点!豪華絢爛で壮大!
まさしく「華麗かつ壮大」!
生の演奏会で聴いてみるならば、もう圧倒的に断然の迫力。
リヒャルト・シュトラウスは沢山の交響詩を作曲している中で、ツァラトゥストラはしばしば取り上げられる・・という訳には行きません。
それは、オーケストラの編成がものすごく大編成となるため、普通規模のオケの場合だと、エキストラ(本番だけ吹いてもらう臨時の奏者)を雇わないといけないから。
要は、これ1曲を披露するのに、オーケストラとしてはいつもより、ずーっとお金がかかるのです。
いつもは使用しない楽器をたくさん使うように、楽譜に指示がしてあるし、もう何かと大変です。
しかしその分、演奏会本番の大迫力はハンパないですよー。
特に、出だし部分のパイプオルガンの地響きの唸りは、コンサートホールでしか味わう事が出来ない!
だから本音は、ぜひとも生の演奏会で聴いてほしいんです!
間違いなく「ぶっ飛びます」
引用http://goo.gl/vCYXMX
最近では、大学生のオケでもこのツァラトゥストラとかアルプス交響曲とかの大作を定期演奏会にぶつけてきますからね。
大したものです。
ただ難を言うなら、「曲の終わり方が淋しい・・」
リヒャルト・シュトラウスの数ある交響詩は、そのほとんどがひっそりと曲を閉じるパターンが多いです。
●ツァラウツストラはかく語りき
●アルプス交響曲
●英雄の生涯
●ドンキホーテ
●死と変容
これらの曲ぜんぶ、最後の部分は静かーに終わります。
これから順次ご紹介していきますが、どの曲も聴き応え充分の傑作ぞろいですので乞うご期待!
ホルスト作曲/「木星」~組曲「惑星」より
演奏時間は8分程度。
これは皆さん、必ずどこかで聞いてます。
○○とかいう歌手が、そのままパクッて歌詞付けて歌ってヒットしてたし、中学の音楽教科書なんかにも出てるみたいだし。
それほど親しみやすいメロディなんでしょうね。
私は「木星」よりも1曲目の「火星」とか、2曲目の「水星」を好んで聴きます。
勇敢で戦闘的な激しさが迫力の「火星」、対照的に「水星」の透明な美しさも素晴らしい。
そこはグッとこらえて、入門編のタイトルどおりに、先ずは有名な木星をピックアップした訳です。
それに、この動画の指揮者は私の大好きな飯守泰次郎氏!
引用http://kansaiphil.jp/choir/
彼については、名曲『威風堂々』で触れているので、下記をお読み下さいませ。
飯守泰次郎氏の記事はこちらです。
氏のすばらしい人間性は、今後も折にふれご紹介していく予定です。