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かっこいいクラシック音楽はこれだ!よく分かるオーケストラ入門vol.13

      2019/10/23

ずぶの初心者でも堂々たるクラシック音楽ファンへと成長できる、つまみ食い式クラシック音楽入門ブログへようこそ^^

さて今回は、キラ星のごとく輝くオーケストラの名曲の中から、超かっこいい盛り上がるクラシック音楽を3つ選びました!


だんだんとジワジワ盛り上がって最高潮には輝かしいクライマックスを迎え、壮大に終わる迫力満点な3曲ですよ~。

本当にかっこよくて、しびれます。

あまりのカッコよさに、全身ビリビリしびれます!

感動のあまり、涙ウルウルになるかも知れません(笑)。

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いやいや、大袈裟ではなくて、本当にそれほどに壮大でかっこいい曲なんです!

さぁ、ご一緒にハンカチを用意しましょうね(笑)。


かっこいい迫力ある名曲はやっぱりこれ!

ストラヴィンスキー作曲/バレエ組曲『火の鳥』より終曲


演奏時間は3分40秒ほど。

20世紀を代表するロシアの大作曲家、イーゴリ・ストラヴィンスキー。

今回ご紹介しています『火の鳥』の他にも、『春の祭典』『ぺトルーシュカ』3大バレエ音楽はあまりにも有名です。


火の鳥は、ストラヴィンスキーが若干28歳のときの作品で、パリの歌劇場での初演は大成功を収めたようです。

続いて翌年29歳には、これも有名なバレエ音楽である『ペトルーシュカ』が初演され、これまた成功!

彼の作曲家人生のスタートは、順調な滑り出しだったわけですね。

でも、次なる『春の祭典』初演のときには、演奏中に場内のあちこちで殴る!蹴る!の大騒動が起きるほどの一大センセーションを巻き起こした事実は、まさに音楽史に残る事件と言えます。

劇場の支配人が、「とにかく最後まで聴いて下さい!」と客席へ向けて叫んだとのエピソードも残っています。

それほどに、春の祭典は当時の聴衆にとって有り得ないほど斬新かつ奇想天外な現代音楽だったわけです。


それにしても、クラシック演奏会の本番中に客同士が殴り合いのケンカって、あまりイメージ出来ませんよね(笑)。

火の鳥の初演は、パリの歌劇場で大成功を収めました。
またそれは折々取り上げるとして、『火の鳥』は元々オーケストラが演奏する曲にあわせて舞台上でバレエを踊る音楽です。

ところが、実際にバレエ全曲を演奏するには、演奏時間がとても長くなってしまいます。

そこで、曲のあちらこちらの名場面をピックアップして再構成し、部分的に曲の内容を修正。

そして、演奏にかかる時間も短くして一般聴衆が聴きやすくしたわけです。

それが、このバレエ組曲なんですね^^


ストラヴィンスキーが大学生の時には、友人の中に作曲家リムスキー・コルサコフの子が居た事から、父親を紹介してもらい定期的に音楽理論を学んだようです。

リムスキー・コルサコフは、ロシア五人組の一角を占める有名な作曲家です。

当時は指揮活動も展開しており、その演奏会にはフランス印象派の天才作曲家ラヴェルやドビュッシーが足を運んだと伝えられています。

音楽史に名を刻む大作曲家たちは、そんなふうに連綿と繋がっていたのですね。


このバレエ組曲「火の鳥」の終曲、その壮大なるエンディングは他に類を見ないほどに華麗です!

まさに圧倒的な大迫力を持って、終盤は劇的にジャンッ!!と締めくくる超かっこいいクラシックの名曲です。

こんなにかっこいいオーケストラ曲は、そうあるものではありませんよ。


本当に、文句なしにかっこいい!

そんな超カッコイイ曲なんですが、実はオーケストラ団員である私には苦~い想い出があります。

実は火の鳥は、私にとってとても苦い想い出があります
とある演奏会で、火の鳥をプログラムに入れる事が決まった折に、私は打楽器担当の首席奏者へ願い出て、「ぜひぜひバスドラム(大太鼓)をやらせて下さい」と頭を下げました。

「そんなにやりたいならば」とOKをいただき、本番当日はコンサートホールの舞台上で心臓がバクバク状態。

本番のステージ上には、大太鼓のバチを握りしめる自分がいたのです!


ちなみにこの名曲「火の鳥」では、終曲のまさにピークに達する場面で、大太鼓(バスドラム)がすご~く大活躍します。

私がお手本とする演奏はベルリンフィルハーモニー管弦楽団

その強烈かつ迫力あるバスドラムのフォルティッシモ(最強音)の強打音が全オーケストラをも圧倒する様は、何百回聴いても私のハートをとりこにして離しませんでした(笑)。


それが今この瞬間、自分自身が火の鳥のバスドラム担当で本番のステージに乗っている。
そう実感するだけで、心底から身震いしました!


そして本番、何事無く曲は過ぎていき、一番最後の最後で・・・「ジャンッ!!!」と全員がそろえて終わるべきところで・・

全曲中で一番大事な部分で演奏ミスをしてしまったのです
やっちまったのです。。

・・ほんのわずかだけど、打点のタイミングがズレてしまった。

曲の最後の最後で、自分が叩く大太鼓のタイミングが、周りに比べてほんの少しだけ遅れてしまったのです。


本来はこの「火の鳥」、曲が終わると同時に、客席からの「ブラボーーー」で大喝采のうちに終わるような曲です。

なのに、最後の一発が終わってからの客席からの拍手がすごく遅かった。


私のせいかだったのか、それとも演奏自体がイマイチだったのかどうかは、いまだ謎ですが。。

やっぱり入るの遅かったのかなあ。。

思い出すたびに、いまだに思い切り凹むわたくしであります(泣)。


さて、超かっこいい壮大な名曲つぎは、

レスピーギ作曲/交響詩『ローマの松』より「アッピア街道の松」



このジワジワくる盛り上がりは、本当にハンパないです。

最初は、耳を澄まさないと聴こえないほど小さな音で始まって、

ジワジワ・・じわじわ・・ジワジワ・・

ウソだと思ったら聴いて下さい。

もう本当にジワジワ
なんですから。(くどくてゴメンナサイ笑)

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ストラビンスキーの『火の鳥』も素晴らしく圧倒的だけど、レスピーギのローマの松は、火の鳥をも上回る壮大なクラシックです。

それは恐らく、ジワジワとガマンに我慢を重ねた結果、壮大に大爆発する音楽だからかも知れません。


ちなみにこのローマの松は、吹奏楽コンクールの自由曲として昔も今も頻繁に取り上げられています。

レベルの高い団体がこの名曲を演奏すると、演奏が終わった後のホールの興奮と高揚感がハンパなく凄くて、それがまた何とも言えず快感です。

めっちゃくちゃカッコいいし、とにかく盛り上がるからなんですね^^

心の底から、音楽っていいなあと実感する瞬間です。


超かっこいい壮大な3曲目

ムソルグスキー作曲ラヴェル編曲/『展覧会の絵』より「キエフの大門」



演奏時間9分半。

んーーーーっ!!

超最高にかっこいい!!!


それ以外に表現しようがありません。

金管楽器吹きにとって、こんなにシビレるかっこいい曲はないほどです!


ムソルグスキー大先生。

よくぞ、歴史に残る壮大なる大作を作曲して下さいました!

そして、ラヴェル大先生!

天才たるあなた様がこの曲を【編曲】していなかったならば、この偉大なる名曲はこれほどまでには日の目を見なかったかもしれません。

「展覧会の絵」の終曲である、【キエフの大門】。

タイトルの如き、堂々たる大きな門がそびえたつ光景がまさにリアルに目に浮かぶがごとしです。

堂々たる壮大なキエフの大門が目に浮かぶ如き音楽です引用http://goo.gl/9hbL2v

しかしこの曲、聴いてる分には超かっこいい迫力ある曲なんですが、いざ演奏する側からこの名曲を見ると、息も絶え絶えの相当ハードな苦しい曲なんです。


プロのオーケストラ奏者だって、みんな顔を唐辛子みたいに真っ赤にしながら鬼の形相で吹いてますからね!

でも、そんなプロ奏者を見るとき、ある意味ホッとします。

プロだって人間なんだなあってね。


オーケストラのプロ奏者は、私たちにとっては神様的な存在なんですが、そんな彼らが本気を出して演奏する時の迫力と解き放たれるオーラは凄まじいものです。

だからこそ、聴くものの胸を打つのですね。


【まとめ】かっこいいクラシック音楽はこれだ

私の個人的好みだけで、超かっこいい名曲を3曲ご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

もちろん、この他にも何十曲もの『かっこいいクラシック』がキラ星のごとく存在しています!


さて今回ご紹介の他にも、こんなにかっこいい壮大なクラシックもありますよ!
 ↓  ↓  ↓
≪情熱的で激しいクラシック音楽が聴きたいなら!おすすめ名曲はこれ!≫

そして、かっこいい交響曲ならこれ!
 ↓ ↓ ↓
≪かっこいい交響曲ならこの3曲!まさに壮絶な迫力が凄すぎる!≫

クラシック音楽は本当に奥が深くて、聴けば聴くほど魅力的な世界がどんどん広がっていきますよ^^

当ブログでは、他にもいろんな魅力的でステキな名曲をたくさんご紹介していますよ~

ではまた!

 - 【クラシック初心者おすすめ名曲集】