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かっこいい交響曲ならこの3曲!まさに壮絶な迫力が凄すぎる!

      2019/07/27

かっこいい交響曲と一口に言っても、あまりにもたくさんありすぎて困るくらいです。

クラシックの交響曲は、バロック時代から現代音楽に至るまで、とっても幅広いですからね。


その中でも、「あえて選ぶならこの3曲!」という厳選に厳選を重ねたうえのご紹介です^^

今回は、20世紀が生んだ天才作曲家であるショスタコーヴィチ氏の交響曲から選びました。

とにかく先ずは聴いてみて下さいね。超かっこいいですよ~。


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ショスタコーヴィチ作曲/『交響曲第5番』より第4楽章



曲の冒頭からいきなりティンパニがフォルティッシモで「ドン!ドン!ドン!ドン!」と堂々と演奏するところに、トランペットとトロンボーン颯爽と鮮やかにテーマを吹く様が、何とも言えず挑戦的でかっこいいんです!

そして、第4楽章(フィナーレ)も終盤に突入すると、これまたティンパニが冒頭と同じように「ドン!ドン!ドン!ドン!!」と威厳に満ちながら演奏する上に、トランペットとトロンボーンが威風堂々と高らかにファンファーレを歌い上げます。まったくしびれるほどカッコイイ!

聴けば分かる!聴かなきゃ分からないですよ~。


ちなみにこの、ショスタコーヴィチの交響曲第5番。ソ連の生んだ反体制派の大作曲家である、ショスタコーヴィチの代表作のひとつです。

「革命」というタイトルが付いているのをCDなどで見かけますが、これは作曲家自身が命名したものではないようです。

当時のソ連(ソヴィエト連邦)では、ショスタコーヴィチの音楽仲間や親戚などがスターリンによる粛清によって次々に処刑されていった恐怖の時代です。

そしてショスタコーヴィチが発表してきた曲も、体制側には不評が続きます。

何とかして名誉挽回しなければ、今度は彼自身が粛清(処刑)の対象になるかも知れないとの恐怖と危機感の中で作曲されたのが、この交響曲第5番なのです。

何とも末恐ろしい独裁国家です。

それにしても、次は自分が処刑されるかもしれないという、とんでもない崖っぷちの状況でも歴史に刻まれる大交響曲を作曲するショスタコーヴィチの凄まじい精神力には、本当に敬服するばかり。

まさに、大天才の成せるワザですね。

初演は大成功に終わり、ソ連当局からは「第5番は勝利の賛歌だ」と賞賛されたようですが、作曲家自身の本音はどこにあったのかは未だに謎に包まれています。

4楽章のフィナーレは、勝利を謳ったものではなく、悲劇の行進なのだと解釈する向きも少なくないわけです。

ショスタコーヴィチはソ連の反体制派の作曲家でした
この曲は私が中学1年生のときに、初めて聴いたオーケストラ曲であり、交響曲初体験がこのショスタコーヴィチの交響曲第5番でした。それまでは、吹奏楽の名曲だって何も知らない、本当に何一つ知らない純粋な少年でした(笑)。

そんな私に一大転機が訪れたのは、従兄弟(いとこ)の自宅へお祭りに行ったときのこと。中学生になったという事で部活はどこに入部したのかと。

ブラスバンド部だと言うと、じゃあ俺と同じだと意気投合!

「楽器は必ず毎日吹かないと上手になれないぞ」とアドバイスを受け、何と言っても昔々から尊敬していた従兄弟が言う事です。「そうだったのか!」と一念発起し、それから私の音楽人生がスタートしたのです。


そして従兄弟は「かっこいい曲を教えてやろう」と言うことで、カセットレコーダー(時代が分かりますね笑)から流れ出した曲が、このショスタコーヴィチの交響曲第5番だったのです。

・・!!!なんてすごい!
トロンボーンってこんな音が出るのか!!!
それはそれは凄まじい衝撃でしたよ。


やさしい従兄弟は、その後もわざわざ4楽章冒頭のトロンボーンの楽譜を丁寧に手書きで楽譜に写譜して、郵送してくれました。長い間それは私の宝物だったものです。

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ちなみにオーケストラ曲には、それぞれの楽器のパート譜面を一冊の本にまとめてある「オーケストラスコア」があります。

その存在も従兄弟から初めて教わり、さっそく街の楽器店へ電車に乗って出かけて買い求めました。県庁所在地まで!

それからと言うもの、毎日毎日、来る日も来る日も学校から帰宅するとショスタコーヴィッチの5番スコアを見て過ごしていました。
「宿題など真面目にしている奴は愚かだ」などと、とんでもない勘違いをしていたくらいです。なんて生意気なガキなんでしょう(笑)。


今となっては、手垢にまみれたこのオーケストラスコアが本棚に並んでいる光景に、わずかながらも歴史さえ感じます。40年以上の手垢が、私のほんの小さな誇りでもあるのです。


ショスタコーヴィチ作曲/『交響曲第10番』より第2楽章



この曲も、前述の5番ほどではありませんが、オーケストラコンサートで取り上げられる大曲です。

全部で15の交響曲を作曲したショスタコーヴィチは、9番までは順調なペースで作曲していました。

それが、9番初演から8年を経過した後ようやく「交響曲第10番」を世に送り出したのです。

5番の作曲時に粛清の恐怖(処刑)に追い込まれたのと同じように、彼が交響曲第9番を発表すると、その軽妙でコミカルな曲の雰囲気がスターリンの逆鱗(げきりん)に触れたようです。

またもや大作曲家は、10番で汚名挽回しなければならない窮地に追い込まれたのです。

交響曲第10番は、まさに8年間の長きを経て、産みの苦しみから生まれたような大変重苦しく重厚な曲となっています。

まさしく、とてつもなく重い暗い曲なのです。

彼は交響曲第10番で汚名挽回しなければならなかった
1楽章の冒頭から非常に重苦しい雰囲気で静かに始まり、終始暗い重い空気が全体を支配しています。

正直なところ、この10番シンフォニーを全曲聴くには、ちょっとした覚悟が必要です(笑)。それくらいに暗いクラシック曲なんです。

ただ、2楽章は最初から勢い良く始まり、終始スピード感あふれるテンポが続きます。とてもかっこいい、エキサイティングな曲ですね。

最近、吹奏楽コンクールで、自由曲にこの2楽章を取り上げている団体があり、ちょっと驚きました。


確かにショスタコーヴィチの曲は、盛り上がってくると金管楽器や木管楽器が大活躍する場合が多いので、吹奏楽にも編曲しやすいのです。

そんな交響曲第10番の第2楽章ですが、勢い余ってあっと言う間に終わったという感覚になります。

実際の演奏時間が3分程度しかなく、作曲者本人も「もう少し長めに書けばよかった」と、作曲後に述懐していたそうです。

それにしても・・読み返すと、暗い暗いの連発ですね(笑)。


ショスタコーヴィチ作曲/交響曲第7番「レニングラード」より第1楽章



この7番の交響曲は、5番と共にショスタコーヴィチの最も有名なオーケストラ曲のひとつです。

5番の「革命」とは違って、作曲者本人が「この曲を我が故郷であるレニングラードに捧げる」と述べたことから、このタイトルで呼ばれています。

特に第一楽章は、中途から小太鼓が延々と叩き続けるリズムが、モーリス・ラヴェルの「ボレロ」を連想させます。

ボレロを聴いた事がある方ならば、「あれ?これってどこかで・・・」となりますよ^^

この小太鼓のリズムは、「戦争の主題」と命名されています。これがまた、超かっこいい!

静かにピアニッシモで始まり、次第に管楽器が加わっていき壮大なスケールに発展するのも、まさしくボレロそのものです。

7番レニングラードは、ボレロの小太鼓と似ています
このレニングラードの初演時は第二次大戦の真っ只中であり、なんと初演当日はドイツ軍がレニングラードに侵入してくる予定日

そこでソ連当局は、砲撃を加える事によりドイツ軍を静まらせ、前線から演奏家を呼び戻してオーケストラ団員の欠員を補充して開演に至ったという、まさに凄まじく壮絶なる歴史があります。

命がけの演奏とはまさにこのことで、聴衆もまた命がけで初演を聴いていたわけです。

今この瞬間に聴いている演奏会が、人生最後のコンサートになるかも知れないのですから。

戦争の真っ只中、砲撃や爆撃の範囲内で演奏している楽員、そして命がけで聴いている聴衆らの精神力は、まさに強靭そのものです。

さてこのレニングラード、演奏時間は全曲で1時間15分前後となり、全ての15曲の交響曲の中で一番長い曲です。

その長大さも相まってか、この7番交響曲を「壮大なる愚作」などと皮肉る向きもいたそうですが、まったく無礼千万なお話しですね。。

得てして昔も今も、音楽評論家という輩(やから)は好き放題に名曲をこき下ろすものです。そこまで酷評するなら、自分が作曲してお手本見せてみろ!と言いたい。

レニングラードの初演当日はドイツ軍侵入の予定日でした
20世紀が生んだ天才大作曲家に対して、無礼だろうが!
思わず独りで熱くなってしまいます(怒)。


ちなみにこの大曲レニングラードは、1楽章だけで30分の演奏時間を要します。途中で静かな場面では、寝てしまうかも知れませんが、それも寝るほど美しいからですね(笑)

【まとめ】かっこいい交響曲ならこの3曲

ご紹介してきましたショスタコーヴィチの交響曲、どんな感想だったでしょうか?

名曲の裏側には、壮絶な歴史が刻まれていることに驚いた方もいらっしゃると思います。


さて、交響曲以外でも、超かっこいいオーケストラ曲を下記でご紹介しています。

≪かっこいいクラシック音楽はこれだ!よく分かるオーケストラ入門≫

交響曲も管弦楽曲も、まだまだ勇壮で壮大な名曲がたくさんあります。

これからも、どんどんご紹介していきますのでご期待くださいね^^

 - 【クラシック初心者おすすめ名曲集】