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ブルックナー交響曲第8番の名演!これぞ重厚長大で圧倒的!

      2017/08/02

ブルックナーの交響曲、全11曲の中でもこの大曲を最高峰に位置付けする熱狂的なブルックナー信奉者が多い第8番の交響曲。

堂々たる大伽藍を仰ぎ見るかの如く、その偉大なる風格はクラシック界の交響曲を見渡す中においても格別な存在感を放っています。

全曲の演奏には、ゆうに1時間を超える大曲であり、1楽章だけの演奏時間も30分程度を要します。
そんなブルックナー交響曲第8番の第4楽章を、一度じっくりと腰を据えて聴いてみましょう。

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ブルックナー作曲/交響曲第8番 第4楽章

下の動画は、ブルックナー指揮者と言われた故朝比奈隆氏の演奏です。

彼は我が国のブルックナー指揮者を代表する指揮者の一人であり、日本にブルックナーファンを広めた功績者であることは間違い有りません。偉大なマエストロでした。



この交響曲第8番は、何といっても全体に遅めでゆったりしたテンポの方が曲のイメージになじんでいるように思います。特に終楽章(第4楽章)では早めのテンポでいっきに終わってしまうような演奏も見受けられますが、それではブルックナーの重厚な大伽藍が全くかき消されてしまい、あたかも骨細でひょろひょろな骨格になってしまいます。

「いや、そんなことはない!」との信奉者もいるでしょうが、そもそもブルックナーの交響曲における最たる特徴は何かと聞かれた時に、それは大河の如く雄大さであるとの答えに異論は無いと思います。

そのような雄大さ・または壮大なる印象を音として表現する場合には、やはりテンポ設定はある程度遅くとったほうが最適である思いますし、ブルックナーの場合は特にそうでなければならないと私は常々感じています。


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それでも「楽譜には「早く」と書いてあるではないか!」と言ったこだわりを見せる指揮者が必ず存在しています。が、これにも私は疑問を感じます。

楽譜に記されている「早く」という表示記号は、メトロノームで測ったような機械的な速さを求めているのではなく、あくまでも曲全体の中での相対的な速度を求めているのだと思うのです。

ですので、楽譜に記されているドイツ語表記での「schnel」=「早く」は、せかせかと早めのテンポでいっきに演奏する事とは違うと思うのです。


特にこの交響曲第8番・終楽章の出だしの部分や一番最後のコーダ部分を、やたらと速いテンポでいっきに演奏するのを聴くとき、「これは断じてブルックナーではない!」との条件反射的な拒否反応が起きてしまう私ですが。

最近、大阪フィルハーモニーのブルックナー8番をテレビで拝見しました。指揮は大植英次。氏は、大阪フィル育ての親でありブルックナー指揮者でもある朝比奈隆氏の魂をそのまま受け継ぐとして、熱烈な大阪フィルファンの信望を集めているようですが、さてその演奏は・・いくつもの疑問が残ります。

終楽章のコーダ部分に至っては、速い速い!しかも、全体のアンサンブルが著しく乱れて完璧なまでにバラバラ。「本当に勢いだけで終わっちゃった!」みたいな演奏なのです。演奏後はブラボーあり熱演を讃える拍手も大きかったものの、私としては「果たしてそんなに名演だったのだろうか」との大きな疑問が残るブルックナーでした。

さてさて、ようやく本題に入ります。
ブルックナーの交響曲第8番の名演はと聞かれるならば、迷うことなくこれです!

セルジュ・チェリビダッケ指揮のブルックナー。


重厚長大、これぞブルックナーの真髄ここにあり。

チェリビダッケの演奏は、大抵の場合、絶賛派と否定派に分かれます。否定派の意見は決まっており、「演奏が間延びしすぎる」「凡長である」「独特の解釈過ぎる」等々。

彼らは何一つ分かっていない。チェリのブルックナーは決して間延びなどしておらず、決して凡長でもありません。独特の解釈ではなくて、チェリビダッケでしか成しえない孤高の境地に達した演奏なのです。

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