クラシックコンサートでよく演奏される有名な序曲!演奏中に大砲が!vol.30
2019/01/28
ついに我が管理人のクラシックブログ、超初心者向けでも分かりやすいおすすめ名曲シリーズも第30回を数えるに至りました!
これもひとえに、読者の皆々様のご支援のおかげであります^^
これからも、ひたすらクラシック名曲のつまみ食いを励行しながら(笑)楽しく気軽に聴けるクラシック曲をアップしていきます。
これからも、どうぞ宜しくお願いいたします!
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さてさて。
今回は前回に引き続いて、クラシックコンサートでよく演奏される有名な序曲を3曲厳選してのご紹介です。
お祝いに相応しい名曲、先ずはこれ!
チャイコフスキー作曲/序曲「1812年」
記念すべき第30回は、このクラシック名曲で大々的にお祝いしましょう!
ハンパないド迫力って、まさにこの曲のためにある言葉!
なんたって、演奏中にドカーン!と大砲をぶっ放す!
いや、冗談ではなくて本当に演奏の最中にドカーン!とぶっ放すんです!
後にも先にも、大砲を楽器にするなんてチャイコフスキー大先生以外にはいません(笑)。
しかし当然の事ながら、いくら空砲だとは言えコンサート会場に大砲を持込むなんて、どう考えても不可能ですよね。。
ですので、この序曲「1812年」を演奏会で取り上げる場合には、大砲に代用できる楽器をどのように演奏するか、が見どころにもなる訳です。
例えばですが、自衛隊が保有する第○団地対空歩兵団(かどうかは分かりませんが)の大砲の空砲サウンドを事前に録音しておき、それを上手くコンサートの中で使えないものか、とか・・。
ちょっとハードルが高すぎて難しいかな。。
引用:http://goo.gl/BwJf4z
さてこの1812年、わたしが所属している交響楽団で演奏した時には、さすがに大砲をホール内に持込む事は許可されず(当たり前)、その代用として、バスドラム(大太鼓)を4つ使用しました!
はっきり言って、クラシックコンサートで大太鼓を4つ使用する曲なんて、まずありません(笑)。
最初の練習時には、楽譜どおりバスドラム1つでやってきたけども、話にならず全然ダメ。
2回目には2つに増やして対応しましたが、これも全然音量が足りないでダメ!
指揮者は思案したあげくに、「いっそのこと4つでやっちゃえ!」
引用http://item.rakuten.co.jp/auc-gakkidonya/771122/
えっ?バスドラム4つ使うなんて聞いたことないぜ!
しかし、お偉い指揮者先生がおっしゃる事には従わなければいけません。
3回目のホールでのリハーサルには、本当に4つのバスドラムを配置。ステージ前方の両側に一つずつ配置。ヴァイオリンの後方に一つと、チェロの後方に一つですね。
あとの二つは、ステージ後方の打楽器群の場所に一つと、チューバ奏者のとなりに一つ。
合計4つの大太鼓(バスドラム)を配置しました!!
リハーサル後の指揮者は、誠にもってご満悦の表情。
「ようやく大砲らしくなったなー」との感想でした(笑)。
かくして本番を迎えたバスドラム4つは、ドカーン!と、まさに大砲のごとく強烈にコンサートホール中に鳴り響いたのです。
ワーグナー作曲/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
これぞまさしく、超有名なクラシックの名曲です。
クラシックコンサートの1曲目で演奏される名曲のベスト5に入ります。
ちなみに、この曲名の「マイスタージンガー」を「名歌手」と訳した曲名にする場合も見られます。
マイスタージンガーと言うのは、「職人的に抜きん出ている名オペラ歌手」という意味です。
この名曲は特に、記念碑的な演奏会の場合、ひんぱんに取り上げられます。
例えば、アマチュアのオーケストラ結成の第1回特別演奏会とか、第10回・第20回など節目を迎えた定期演奏会などなどですね。
大学生の入学式には、歓迎演奏としてこの曲は定番中の定番です。
また、大学生オーケストラ(学生オケ)が開く演奏会の定番でもあります。それほどにこの曲は、演奏する側から見ても難易度も高くは無い取り組みやすい名曲なのです。
さてこの名曲、実は金管楽器奏者にとって、なかなか聴き所満載な曲なんです。
最初のあたりのトランペットのソロ、中間部分のトロンボーン3本での朗々たるソロ!
そしてその後に続くチューバの大ソロ!!
引用http://goo.gl/Vnav6A
このチューバのソロが聴き所なんですよ!
ずーっとソロが続いて最後の方で音階で段々上がっていき、最後あたりが相当なハイトーンなので、きれいな音で吹くのが難しい!
音がか細くなったり、汚い音になっちゃったりで、チューバ奏者は練習中いつも首をかしげて「うまく吹けねー」と嘆いています(笑)
「ざまーみろ」と心の中では笑っていますが、本番はさすがに失敗は許されないので、うまく演奏した時には拍手喝采ですね!
とにかくも、ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲は冒頭から終盤まで、一貫して祝祭的な雰囲気に溢れていて、とてもウキウキ的かつワクワクした気分になれる曲だと思います。
チャイコフスキー作曲/バレエ音楽「くるみ割り人形」より「小序曲」
ずいぶん気合が入りすぎて食傷気味かもですので、ここは軽ーく、かわいらしいミニ序曲をご紹介しましょう^^
本当に、可愛らしいお人形さんといったイメージです。
とんでもなく稀有で壮大な大曲を聴かせるかと思えば、こんなにキュートでチャーミングなお手玉も創れて、チャイコフスキーは全く神様みたいな天才だと思います。
でも、こういった類の曲、実は奥の方で座っている金管楽器の連中にとっては、相当退屈なんですよね。
「あーーーヒマ。。」って感じであくびしてる連中、けっこういたりします。
もちろん、あくびはグッとこらえてますよ(笑)