初節句のお祝いはいつ?食事やお返しはこんなふうに!
2017/03/03
親にとって子供の成長は、本当にうれしいもの。そのことを改めてひしひしと感じるのが、節句ではないでしょうか?
特に初節句の喜びは、感慨もひとしおです。そんな一生に一度の大切な初節句を思い出深い一日にするために、初節句の意味とお祝いの仕方についてきちんと知っておきたいですね。
そこで今回は、初節句のお祝いはいつやるものなのか?お食事やお祝い返しはどうなのか、について徹底的に調査してみました!
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そもそも初節句のお祝いはいつ?
赤ちゃんが生まれて初めて迎える節句を、「初節句」と言います。男の子は、5月5日の「端午の節句」がそれに当たり、その起源はさかのぼること奈良時代に始まったと言い伝われています。
女の子は、3月3日の「桃の節句」をいい、その起源ははるか平安時代からと言われています。
どちらも、遙かなる悠久の歴史をひしひしと感じますね。
ちなみに、お子さまが生後1ヶ月~数ヶ月程度の場合は、お宮参りやお食い始めなどお祝い事が続く赤ちゃんの体調を考慮して、翌年に初節句をお祝いする場合が多いようです。
初節句のお食事はこんな感じ!
初節句でのお食事には、それぞれの料理に使う具材に大切な意味が込められています。桃の節句(女の子)の場合
- ちらし寿司:海老(=腰が曲がるまで長生きできるように)、蓮根(=見通しの良い人生を送れるように)、豆(健康でマメに働けるように)それぞれ入ったもの
- はまぐりのお吸い物:良縁への願いを込めて
- 菱餅:娘の健康と幸せを願って
- 白酒:邪気払いとお清め
端午の節句(男の子)の場合
- 赤飯:祝いのごはん
- 鯛:赤い色がめでたいこと。「めでたい」にも通じるため
- 海老:腰が曲がるまで長生きできるよう
- 筍:まっすぐ元気に育つよう
- 鰤(ブリ):出世魚である事から出世の願いを込めて
- 豆:まめに働けますよう
- 蓮根:見通しのよい人生を願って
- ちまき:難を避ける
- 柏餅:子孫繁栄
こうしてみると、節句のお食事には親がわが子を思う心からの願いがいっぱい込められているのですね。
お祝いのお返しはどれくらいなのか?
基本的には、初節句のお祝い返しは必要とされていません。それでもお返しをしたいという場合は、内祝いとしてお返しします。
目安は、いただいた金額の半返しから三分の一が相場と言われています。
初節句は何を着せたらいいのか?
初節句では、赤ちゃん用の簡単な和装を用意することもありますが、お宮参りやお食い始めの時に着た同じもので大丈夫です。一度買っておくと全てのお祝いごとに使えるので、最初に和装を買っておくのもおすすめですね。
お祝いには誰を呼ぶのか?
古い習慣では家族や祖父母だけでなく、親戚、仲人、名付け親などを招いていたようですが、最近では家族と祖父母のみ、または家族のみが一般的なようです。初節句にはどんな意味があるのか?
初節句の「節」は「季節の変わり目」、と言う意味があります。無病息災や豊作・子孫繁栄などを願いながら、お供え物を飾ったり邪気を祓う(はらう)行事を行うため「節供」とも言います。
節句は、もともと中国の陰陽五行説を起源として定着した日本の暦の一つです。節句の日は年に5日あり、下記のとおりになっています。
- 1月7日「人日(じんじつ)の節句」別名「七草の節句」
- 3月3日「上巳(じょうし・じょうみ)の節句」別名「桃の節句」
- 5月5日「端午(菖蒲)の節句」
- 7月7日「七夕の節句」
- 9月9日「重陽(ちょうよう)の節句」別名「菊の節句」
となります。
上記の数字をよ~く見てみると・・・そうなんです、すべてが奇数なんですね。その上、1月以外は、奇数の数が重なっています。
※1月1日は元旦ということで別格として扱い、1月7日を「人日(じんじつ)の節句」としました。
中国では、古代より奇数(陽)が重なると陰になってしまうと考えられていました。
そこで、それを(「陰」になるのを)避けるために季節の旬の植物から生命力をもらい、邪気を祓う目的で始められたのが節句だったのです。
日本に伝わったのは奈良時代で、江戸時代には式日(宮中にて儀式を執り行う日)となりました。
初節句のお祝いはいつ?食事やお返しはこうする!「まとめ」
端午の節句と桃の節句。節句の行事と共に受け継がれてきたのは、はるか昔も今もまったく同じく「親の愛」なんですね。
今を生きる私たちは、次の世代へと親の愛情をしっかりと受け継いでいきたいものです。
その一歩であるところの「初節句」。
一番大切なのは、楽しく愛情いっぱいに初節句の1日を皆で過ごすことです!
最愛の我が子の満面の笑顔は、私たちの心に深く染み入る幸せの源。どうぞ想い出に残る一日を過ごされてくださいね^^