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袱紗の包み方や渡し方はこうする!香典ご祝儀での正しい使い方も

      2022/12/02

いざと言う時のために誰もがしっかりと心得ておきたいのが、冠婚葬祭の基本マナー。

慶事や弔事でご祝儀や香典をお渡しする時に、祝儀袋や不祝儀袋が汚れないように大切に包むためのもの。

それが袱紗(ふくさ)ですね。


正しい袱紗の包み方や渡し方、そして袱紗の色などには様々な決まり事があるので、ご祝儀や香典のマナーは正直なところ苦手な方も少なくないのでは?

周りの人たちも、それぞれがいろんなやり方でやっているので、一体どんな作法が正しいのか迷ってしまいます。

袱紗を使う目的は、ただ単に大切な祝儀袋が汚れないようにとの配慮だけではなく、「先方の気持ちを考えて礼節を重んじています」という謙虚な心遣いの表れです。

そこで、袱紗の正しい使い方と包み方について徹底的に調べました。
あなたのお役に立てればうれしいです^^


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袱紗の正しい包み方と渡し方を動画でチェックしてみよう!

下記の動画で、大変分かりやすく解説しています。

ツラツラ読むより、先ずは正しいお手本をどうぞ!



動画の中での一連の動作を、じっくりと観察してみて下さい。

きれいなマナーは、見ている側としても本当に気持ちが良いものですし、清楚で爽やかな印象を受けますね^^


袱紗の正しい包み方と渡し方【慶事の場合】

【慶事の袱紗の包み方】

  1. 四隅が上下左右に来るよう(ひし形の形に)袱紗を開きます。

  2. 開いた袱紗の中央から、やや左に祝儀袋を置きます。

  3. 四隅を折ります。この時の折る順番は、左⇒上⇒下⇒右の順番で折りましょう

  4. 左側のはみ出した部分を内側に折ります。

以上のような順番で包みましょう。

【慶事の金封の渡し方】

「お祝いの時の渡し方」としては、左手の上に袱紗を乗せ、右手で袱紗を開き、ふくさの中からご祝儀袋を出します。

相手から見て正面向きになるよう、閉じた袱紗の上に金封を乗せて右回しをしてから相手方に差し出します。


またもう一つの方法としては、袱紗を台として使わず、金封のみ手渡しでお渡しする方法もあります。

いずれの方法にしろ大切な事は、動作を慌てずにゆっくりと行うこと!

少しくらいぎこちなくても、気にしなくて大丈夫ですよ^^

一番良くないのは、せかせかと落ち着きの無い動き

これは大変みっともなく、何よりも貧乏くさいです。

ちなみに私の失敗談ですが、結婚式の受付の場で、「あれ?どっちだったかな?」と慌ててしまい、「あれ?あれ?」などと独り言をブツブツ言う始末で、大恥をかいた経験があります。

お祝いの場なのでまだ笑い話で終わりましたが、それがお通夜など弔いの場となると、大恥と言うよりも相手方に対して失礼千万となってしまいます。

そんな無礼な結果にならないよう、とにもかくにも「ゆっくりと動作する」、この一言に尽きます。

袱紗の色は慶事の場合、暖色系の色を使うのが正しい。

【慶事の袱紗の色や種類】

袱紗は、「慶事」「弔事」によって、使用して大丈夫な色がそれぞれ異なります

ケースに応じて使用すれば大丈夫な袱紗の色を、きちんと使い分けられるよう充分に気をつけましょう!


慶事の場合、袱紗の色は暖色系の色を使います。下記のような色ですね。

  • オレンジ
  • ふじ
  • えんじ
  • ローズ
これらのように、おめでたい場にふさわしく、袱紗もあたたかい色あいでお祝いの気持ちを表すのですね。

それから、袱紗はもともと四角い形が主流でしたが、現在では使いやすくコンパクトな「金封袱紗」や、形が固定できるように台が付いた「台付き袱紗」、爪が付いた「爪付き袱紗」など様々な種類が販売されていますよ^^

実際に手にとってみて、ご自身に合った使いやすいタイプを選んでみるのがベストですね!

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袱紗の正しい包み方と渡し方【弔事の場合】

【弔事の袱紗の包み方】

  1. 四隅が上下左右に来るように(ひし形の形に)袱紗を開きます。

  2. 開いた袱紗の中央からやや右に、不祝儀袋を置きます。

  3. 四隅を折ります。この時の折る順番は、右⇒下⇒上⇒左の順番で折りましょう

  4. 右側のはみ出した部分を内側に折ります。

弔いごとの場合、袱紗の包み方は≪慶事とは正反対の作法≫となるのです。

【弔事の金封の渡し方】

「弔事の場合」は、金封の渡し方も包み方と同じくお祝いの時に比べて左右が反対になります

右手の上に袱紗を乗せ、左手で袱紗を開き、ふくさの中から不祝儀袋を出します。

そしてこの場合は、閉じた袱紗の上に金封を乗せて、左回ししてから差し出します。

なお、金封のみで相手方へ手渡ししても大丈夫です。これは問題ありません。

大事なことは、慶事でもお伝えしましたように、「ゆっくりと動作する」ことを心がけましょう。

悲しみの場ですから、ここで粗相な印象を与えるのは相手方に対して失礼千万になってしまいます。

弔事では袱紗の包み方は慶事とは正反対の作法になる

【弔事の袱紗の色や種類】

弔事の場合の袱紗には、寒色系の色を使います

  • 深緑
  • 灰緑
  • うぐいす
  • 灰青
  • グレー
以上のように、『しめやかな場にふさわしい、しっとりと落ち着いた色』で弔いの気持ちを表します。
慶事の場合は暖色系、弔事では寒色系の色となる訳です。

なお、『紫色の袱紗』は慶事・弔辞のどちらにも使えるので、一枚あるととっても重宝しますよ^^

これなら色で迷う心配がありませんので、ご祝儀にしろ香典の場合にしろ、臆することなくスマートに使う事が出来ますね。

袱紗がない場合にはこうする!

諸々の事情で袱紗がない場合には、「小さな風呂敷」やアイロンがけした「大きめのハンカチ」でも袱紗の代用として使用できます。

言うまでもありませんが、使用済みのくしゃくしゃになったハンカチは絶対にダメですよ!当然ですが念のため。


これも私の体験談ですが、急なお通夜が入ったため袱紗を持っていなかったので、手持ちのハンカチで代用した時がありました。

たまたま地味なデザインのハンカチで大変助かりましたし、一緒に参列した友人からも「スマートでかっこよかったよ」とほめられてしまいました(笑)。

ご祝儀袋や香典は、むき出しでそのまま持参せずに、気持ちをしっかりと包み込んで届けたいものですね。

袱紗がない場合は、大きめのハンカチでも代用できます。

そもそもなぜ袱紗が必要なのか?

袱紗は、「先方の気持ちを考えて礼節を重んじています」という優しい心遣いの表れなのです。

冠婚葬祭の会場で、祝儀袋・不祝儀袋をカバンから金封をむき出しのまま出したりするのは、完全にマナー違反ですので、充分に注意してください。

たまに見かけるのが、『袋を購入した時のセロハン袋に入れたまま出す』という、とんでもないツワモノ?もいるようです(汗)。
まぁそこまで来ると、こちらが恥ずかしくなりそうです。

そんな無礼千万な失態をやらかさないよう、冠婚葬祭の最低限のマナーは守ることが大人の常識です。

ややもすると、あなたの人格が疑われてしまう事も有り得ます

絶対にそんな失態を犯さないよう、きちんと綺麗に袱紗に包んで持参するよう心がけましょう!

慶事と弔事でふくさの色を使い分ける事が大切なのです

【まとめ】袱紗の包み方や渡し方は日本の美しい文化

以上のように、袱紗の色と種類には決まり事があるので、慶事と弔事それぞれの目的に合わせて、色を使い分ける事が大切です。

そして、お渡しする場合の一連の動作は、急がずゆっくりと行うことも、とても大切でしたね。


袱紗は、日本人の相手を思いやる美しい心の表れでもあります。

ですから、袱紗を使いこなすことは「思いやりの心」を何よりも大切にしてきた日本独自の素敵な文化の一つなのです。


以前に、「お・も・て・な・し」=「おもてなし」の言葉がブームになりましたね^^

いつも相手の立場になって考えてみて、相手様に喜んで頂けるようにあれこれと思考をこらす。

これこそが日本古来のこころの美しさでもあると思うのです。

袱紗の正しい使い方をきちんとマスターして、その時々を大切に過ごせるようになりたいものです。

 - 【慣 習】, 【暮らしの疑問】