しゃっくりが止まらない原因とは?2つのケースを徹底分析!
2019/08/08
一度出始めるとなかなか止められない【しゃっくり】。
気のせいなのか、大人になるとあまり出ないのかも知れませんが、いったん出始めると自分の思うようには止められませんね。
胸のあたりが苦しいと言うか、どことはなくツライと言うか・・・無性に気になるものです。
そんなしゃっくりですが、そもそもなぜ、しゃっくりが出るのか?
そして、しゃっくりが止まらない原因は、一体どこにあるのでしょうか?
実はしゃっくりには、2つのケースがあります。
- 病気の可能性が潜むしゃっくり
- 病気の心配は無いしゃっくり
そこで今回は、この2つのケースについて徹底的に調べてみました!
さらに後半では、簡単なしゃくりの止め方についても解説していますので必見ですよ^^
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『病気の可能性が潜むしゃっくり』とは
1日中ずっと続くようなしゃっくりはもちろん、1~2時間以上も続くような場合は、何かの病気のサインかも知れません。1日中あるいはそれ以上続くのはまれでしょうが、その可能性はあります。
もっとも肝心なことは、長時間にわたり止まらないしゃっくりは、病気の可能性を抱えているのです。
その病気とは、主として以下の3つです。
- 脳卒中や脳腫瘍
- 肺炎や気管支喘息など
- 過剰なストレス
では、それぞれについて見て行きましょう。
1.脳卒中や脳腫瘍
先ずは、中枢神経が刺激される事によって起こってしまうしゃっくり。脳卒中や脳腫瘍などの中枢神経系にダメージを受けている事で、しゃっくりが出る場合があります。
脳卒中にしろ脳腫瘍にせよ、大変大きな病気ですから、しゃっくりと言えども決して軽く見過ごしてはいけません!
2.肺炎や気管支喘息など
胸や消化器の病気が原因となり、横隔神経が刺激を受けて出るしゃっくりです。この原因は、肺炎や気管支喘息などの病気が原因となる場合があります。
3.過剰なストレス
そしてこれが見逃せない『過剰なストレス』によるしゃっくり。「ストレスなんて病気の内にも入らないよ」などと、軽く見ていませんか?
それは大きな間違いで、ストレスこそがあらゆる万病の根源になる可能性をはらんでいるのです。
一言でストレスと言っても、それが【適度なストレス】ならば、仕事を進めていく上で必要な場合もあるでしょう。
また、適度なストレスにより脳が活性化するとの研究結果も出ているほどですから、一概にストレスは悪とは言えません。
しかし、過度なストレスが次第に蓄積されていくのは身体にとって危険ですし、自己管理を必要とすべきことです。
「がん」と言えども、元をたどればストレスが原因で身体の免疫力が弱っていくことから始まっているのです。
「がん」と言えども、元をたどればストレスが原因で身体の免疫力が弱っていくことから始まっているのです。
いずれにせよ、『1日ずっと続くようなしゃっくり』ならばもちろん、【1~2時間以上も続くような場合】は、何か病気のサインを示している可能性があります。
たかがしゃっくりなどと言わずに、早期に病院で内科医師の診察を受けるようにしましょう。
『病気の心配が無いしゃっくり』とは
下記のようなケースで起こるしゃっくりの場合、病気の心配はありません。早速、その内容を見てみましょう。
- 刺激物の飲食
- 大声を出す
- 驚く・びっくりする
炭酸飲料や辛い食べ物などが原因の場合です。
ノドの奥の延髄に近い位置が、刺激物の飲食によって刺激されて、延髄が興奮するパターンです。
急に大声を出したり大笑いしたりすると、しゃっくりが起こる場合があります。
これは、肺や腹筋の動きによって横隔膜が刺激される事が原因となります。
驚くことで神経が刺激されて、横隔膜のけいれんを引き起こします。
横隔膜は、とても敏感でデリケートなのです。
それならば、しゃっくりを起こさないためには、刺激物を摂らず、大声を出さず、驚かなければいいんですね?・・
となるかも知れませんが、それはちょっと現実的ではありませんね(汗)。
しゃっくりの原因となる横隔膜はこうなっている
肺の動きと横隔膜が、どのように連動しながら動いているかが、下記の動画は大変分かりやすいです。音は出ませんので大丈夫ですよ^^
横隔膜は、肺と胃の間にある『膜』です。
実はこの横隔膜、『膜』と言いつつも実際には【筋肉】なのです。
この筋肉(横隔膜)がなんらかの原因によってけいれんを起こすと、連動して声帯付近の筋肉が縮み声帯が狭くなるため、そこを息が通るときにヒックヒックという音が出るというしくみです。
そして、横隔膜のけいれんが起こるのにも原因があります。
その原因とは、延髄が過度に興奮すること!
延髄は脳の最下部で、脊髄(せきずい)のすぐ上にあります。ここは、ノドの奥と近い位置でもあります。
つまり、しゃっくりが起こるのは、ノドの奥のほうの延髄に近い位置を刺激⇒延髄が興奮する⇒横隔膜がけいれんするという流れなんですね。
しゃっくりの止め方には2パターンある!
しゃっくりの止め方には昔からいろんな説がありますが、私がこれまでに聞いて、あまり「効き目がなかった止め方」には、「ワッと驚かす」「息を止める」「コップの反対側から水を飲む?」などがありました。
どの方法にしろ、何度もトライしているうちにいつの間にかしゃっくりが止まっていた(笑)みたいな感じでした。
でも大丈夫です^^
今はしゃっくりの止め方、きちんと解明されているのです。
しゃっくりが出る原因は、
- 延髄が興奮して
- 横隔膜がけいれんするため
ですから、しゃっくりの止め方には、
- 延髄の興奮を鎮める
- 横隔膜のけいれんを止める
この2パターンがあります!
では具体的にどうするのかを、見て行きましょう。
しゃっくりの止め方はこうする!
①延髄の興奮を鎮める方法
両耳の穴に指を入れて、30秒間強めに押す!
耳の穴の奥はノドと同じように延髄に近いので、その部分をぐーっと押して、興奮した延髄を抑えるという理屈です。
耳の穴の奥はノドと同じように延髄に近いので、その部分をぐーっと押して、興奮した延髄を抑えるという理屈です。
この方法のコツは「ちょっと痛いくらい強めに」指を突っ込むこと。
でも、あまり急激に指を突っ込まないよう、充分に気をつけて下さいね。鼓膜を傷つけたら大変ですので。
ちなみにこの方法は、呼吸器と循環器に疾患のある人はNGなので、その方はこの方法でトライされない様じゅうぶんに気をつけて下さい。
②横隔膜のけいれんを止める方法
横隔膜は、肺と胃の間に有ります。肺をふくらますことで、けいれんを止める方法です。
- 10秒かけて限界まで息を吸う(横隔膜を下げるイメージ) ↓
- 15秒間息を止める ↓
- 10秒かけて限界まで息を吐く ↓
- 5秒かけてゆっくり息を吸う
限界まで息を吸うことによって、肺が最大にふくらみ横隔膜が押し下げられます。
この状態をキープすると、横隔膜は押されて「けいれん出来なくなる」んですね。その結果、けいれんが治まり、しゃっくりが止まるという流れです。
この状態をキープすると、横隔膜は押されて「けいれん出来なくなる」んですね。その結果、けいれんが治まり、しゃっくりが止まるという流れです。
10秒かけて限界まで息を吐いたり、そのあと5秒かけてゆっくり息を吸うのは、せっかく動きが止まった横隔膜が、急に息をすることで、再度けいれんしてしまうのを防ぐためです。
ちなみに途中でまたしゃっくりが出てしまったら、また最初からやり直してくださいね。
【まとめ】しゃっくりが止まらない原因と止め方
しゃっくりが出るのは、横隔膜が痙攣(けいれん)するのが原因と言う事が分かりました。そんな身体のしくみは理解出来ましたが、感覚的にはまだピンと来ないのは、私だけではないと思います。
最後にもう一度、しゃっくりの簡単な止め方を復習しておきましょう!
- 両耳の穴に指を入れて、30秒間強めに押す
- ゆーっくり息を吸って、しばらく止めて、ゆーっくり息を吐く。これを繰り返す
とっても簡単ですよね^^
今度しゃっくりが出始めたら、これを思いだしてもらって早速試してみて下さい。
それにしても、「ワッ!とびっくりさせて驚かす」ことでしゃっくりが止まるとか、いまだにずいぶん乱暴な止め方がまかり通ってるのが不思議です(笑)。
長い時間しゃっくりが止まらない場合や1日中止まらない場合は、迷わずに内科医師の診察を早急に受けてみましょう。
もしも病気ならば、早期発見に越した事はないのですから。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。