花粉症の薬で眠くなる理由とは?6つの眠気対策はこうするんです
2019/03/04
毎年3月を迎えると、いよいよ花粉が飛び始める時期の到来!花粉症の皆さんは、また気が滅入りますね。私もその一人です(泣)。
同僚にも同じく花粉症に悩むメンバーがいますが、この時期話題に上るのは、花粉の辛さと共に花粉症の薬で眠くなること。
仕事中もつい眠気に襲われてしまい、それがまた辛いのなんのって・・・(>_<)
この花粉症の薬の眠気は、皆さんも経験がお有りではないかと思います。花粉症は目が疲れ眠気に襲われますが、それに加えて、服用する薬の副作用の眠気がたまらないんです!
くしゃみ・鼻水・目のかゆみで大変ですが、薬を飲まなくても眠いし、飲んでも眠いし・・・。
なんとか薬を飲んでも眠くならない方法がないかなぁ・・
と言うことで、今回は花粉症の薬で起こる眠気対策を徹底的に調べてみました!
あなたのお役に立てたら嬉しいです^^
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花粉症の薬で眠くなる理由はこれ!
そもそも、花粉症で誘発される眠気には2つの原因があります。- 花粉症の症状としての眠気
- その免疫の攻撃を抑えるために服用する薬の副作用
そもそも花粉症は体の中で「悪いもの」(と間違って判断された花粉)に、「免疫」が反応して花粉と戦っている状態が症状として出たものです。身体の中に侵入してきた花粉を免疫が退治しようとして戦っている状態なのですから、やはりそれは疲れるし、疲れたら眠くなるのもうなずけます。
私の場合は、風邪で鼻が詰まって頭がボーっとするだけでも、かなり眠い状態になってしまうのですが、花粉症でも鼻水をすする動作の繰り返しとくしゃみの連発、涙目になってシパシパする目の疲れのせいで、かなりの眠気が出ます。
これが眠気の2つ目の原因です。
体内の免疫は、侵入してきた花粉と戦ってその症状としてくしゃみや鼻水が出るのですが、その免疫の攻撃力を抑えるために服用する薬の副作用として眠気が出てくるのです。
薬を飲まなくても眠いし、花粉症の薬を飲んでも眠いし・・・もう大変ですね。
では、なぜ「花粉症の薬で眠くなるのか」を見ていきましょう。
花粉症のメカニズムをざっくり簡単に説明すると、下記の流れになります。
- 花粉が体内に入る
- 花粉を追い出せ指令が発動!
- ヒスタミンを出す
- ヒスタミンが受容体と結合する
- くしゃみや鼻水で花粉を追い出そうとする
市販されている花粉症の薬は、『抗ヒスタミン剤』と言う、④の「ヒスタミンと受容体の結合」をさせないことで、症状を出さないようにする薬なのです。
でも、実はヒスタミンは脳内にも元々ある物質で、脳内のヒスタミンは「脳を覚醒(かくせい)させる働き」をします。
抗ヒスタミン剤が入った花粉症の薬を服用すると、この脳内のヒスタミンの働きも邪魔してしまうので、「脳が覚醒しない」⇒「眠くなる」という結果になってしまうわけです。
花粉症の薬の眠気対策に有効な6つの提案!
1.第二世代抗ヒスタミン薬を処方してもらう
「花粉症の薬は飲みたい。でも、できるだけ眠くなりたくない。」と思うのは皆さん一緒ですよね。アレルギー薬は当初、ヒスタミンの働きを邪魔する力の強い薬しかありませんでした。
これを『第一世代抗ヒスタミン薬』と言います。
しかしこの第一世代抗ヒスタミン薬は、眠くなりすぎるから運転時は服用できないとか、普通に生活するのが難しいんです等の状態になってしまうので、新たにヒスタミンパワーを抑えた薬が開発されました。
これが、『第二世代抗ヒスタミン薬』です。
つまり、今まで病院で『第一世代』を処方されていて眠かったならば、『第二世代』に処方を変えてもらうだけでも眠気がかなり違ってくる可能性があるわけです。
まずは、かかりつけの病院などで医師と相談されてくださいね。
2.1日1回の服用で大丈夫な薬を処方してもらう
【薬の服用が1日1回だけで大丈夫なものを、夜寝る前に飲むだけ!】薬の服用に限るならば、これがベストですね。
抗ヒスタミンの働き=眠くなる副作用が最も強いのは、飲んでから7時間です。
この時間を睡眠時間にあててしまおう、という方法です。
ちなみに、副作用が弱まっても、花粉症の症状を抑える効果は1日続くので安心です。
3.昼と夜で飲む薬を変える
1日2回飲まなければいけない薬の場合は、『第一世代薬を寝る前に、第二世代薬を朝起きてから』と飲み分けることで、昼間の眠気を抑えることが可能です。飲み合わせ等の問題もあるので、必ず病院の医師に相談してから実行しましょう。
4.自分と相性の良い薬を探す
薬と身体の相性は、人によってそれぞれ違います。いくつかの花粉症薬を試してみて、花粉症の症状は治まるけど眠気は少ない薬を探してみてください。
病院で処方される薬が相性バツグンの人もいれば、市販薬の花粉症薬が効果的な人もいるので、一概にこちらが良いとは言えないものです。
5.漢方を試してみる
どうしても薬が合わない場合、ひとつの手段として漢方薬があります。アレルギーに効く漢方として、『小青竜湯(ショウセイリュウトウ)』という漢方薬がオススメです。
漢方薬なので効き目はゆるやかですが、副作用の眠気はありません。
ただ、飲み合わせで副作用が出る可能性もあるようなので、他の薬を飲んでいる場合には医師のアドバイスを受けてから漢方を試してみましょう。
6.点鼻薬だけにして様子を見る
花粉症では、まず飲み薬が処方されて、点鼻薬はサブとして処方されることがほとんどです。これを思い切って点鼻薬のみにしてしまうという方法。
点鼻薬は成分がステロイドで、「抗体の働きを止める」作用があるものが多いようです。
眠気は出なくなりますがステロイドなので、これもかかりつけの医師とよく相談してから試してみましょう。
花粉症の薬で眠くなる理由【まとめ】自分に合った方法を見つけよう!
花粉症で普段の生活に支障が出るのも、花粉症の薬でいつもの生活に支障が出るのも、どちらもイヤなものですよね。上記の6つの方法、いずれかひとつだけでも試してみては如何でしょうか。
その他にも、目の疲れを防ぐために目薬をこまめにさしたり、鼻づまり解消のために喉がスッキリする飴をなめたり、ちょっとしたケアを取り入れると気分転換にもなっていいですよ。
自分にあった薬や対処法を見つけて、なるべく花粉症の影響が少ない生活を送れるようになる事を祈っています^^