老健と特養の違いを分かりやすく解説!それぞれのメリットデメリットとは?
2017/03/13
老人ホームと言ってもなんだか色々あって、よくわからない…。老健?特養?う~ん、どこに違いがあるのか分かりにくいですね。
ちょっとややこしくて、調べてみないとよくわからないことが多い福祉施設のこと。
条件によって入れる施設と入れない施設があったりするの?今回は、そんな疑問がいっぱいな介護老人保健施設のことについて分かりやすくまとめてみました。
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「老健」と「特養」とは?
老健とは「介護老人健康施設」のこと、特養とは「特別養護老人ホーム」。施設の名称を略して、こう呼ぶんですね。私が小学校の時に訪問に行ったのは特養の方だったな。(名前を聞いて思い出しました)
「老健」と「特養」、どちらも原則的に65歳以上の介護が必要な高齢者が入所する施設という基本は同じです。
それでは、どこがどう違うのか詳しく見ていきましょう。
「老健」はリハビリ施設
介護老人保健施設、すなわち老健は、ざっくり簡単に言ってしまうとリハビリ推進施設です。後々には自宅での生活復帰を目標にして入所する施設です。なので入所できる期間は一時的。最終的には帰宅が目標です。
そのための自立支援の場所ですね。老人ホームと病院の丁度中間くらいをイメージしてもらうと分かりやすいかもです。
要介護認定を受けた高齢者で、入院治療の必要がない要介護度1~5の方が、リハビリを必要とされて入居する流れとなります。
サービス的には、リハビリ医療に特化した内容になっています。その為、理学療法士や作業療法士などのリハビリのスペシャリストが在中していますよ。
常勤のお医者さんによる診察や投薬が行われるのも特徴です。メリットはやっぱり、医療のスペシャリストが常駐ということです。
入所期間が3カ月程度になっていることから、いずれは退所することを念頭に入れてリハビリをすることに
なります。
次に紹介する「特養」に比べると、 どちらかというと空き部屋も出やすいのがメリットです。
デメリット(?)になるかは分かりませんが、ずっとここで生活することはできないということを踏まえ入所を検討することが必要になります。あくまでも一時的なリハビリ施設ということを忘れずに。
「特養」は終の棲家と称される生活の場
続いて特別養護老人ホーム、すなわち特養は終の棲家と称される介護施設です。65歳以上の在宅での生活が困難な高齢者が入所し、介護を受ける施設となっています。
入浴や排泄、食事などをする上で必要な介護や健康管理を行います。他の入所者とも交流が多いのが特徴ですね。
診察は嘱託医が行います。老健の入所が一時的なのに対して、特養は終身を念頭に入れて運営されています。
そこが大きな違いですね。
メリットとしては、比較的安価であるといこと。入所型なのでそこで終身を迎えることができるということ。
デメリットとしては、入居待ちの方が非常に多いこと。入所しても大部屋や相部屋となることが多いことですね。
介護についての知識を増やそう
老人ホームを選ぶのも色々大変ですよね。どんな施設に入所するのがいいかというと、どちらかがいい!とは一概には言えません。入所される方の意思を反映出来るのはどちらなのか?をじっくり考え相談し合ってくださいね。
介護施設というのは集団生活になるので、すぐに馴染める人ばっかりじゃないのが実態です。
施設入所に関することも、金銭面での家族間トラブルってすごく多いのです。
少しでも知識を深めて、介護について理解していくことってものすごく大事な気がします。
目的にあった施設を検討してみていただければと思います。