おせち料理の意味はこうです!その由来も知って美味しく味わおう
2022/11/25
お正月と言えば「おせち料理」。
おせち料理で好きなものって・・たくさんあって迷いますよね?
私は、伊達巻と錦たまごに黒豆!甘いものを、おやつのようにダラダラ食べ続けるのが最高(笑)
ところでこのおせち料理、そもそも何故に『おせち』と呼ばれるのでしょうか?
まったく素朴な疑問がふと湧いてきました。そしていつ頃からどのようにして始まったのか、その由来は案外知られていません。
そこで今回は、おせち料理の意味と由来を徹底的に調べてみました!
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おせち料理の意味と由来はこうです!
おせち料理の大元は、奈良時代に朝廷で行われた、「元日節会(がんじつ・せちえ)」という、天皇が家臣たちに食事をふるまう行事までさかのぼります。
この元日節会と言う行事自体を、江戸時代になって以降、庶民がマネするようになったのが、おせち料理の始まりと言われています。
この元日節会と言う行事自体を、江戸時代になって以降、庶民がマネするようになったのが、おせち料理の始まりと言われています。
たとえば「書き初め」にしろ「どんど焼き」にしろ、宮中で行われていた行事が時代の変遷とともに庶民に広まっていき、今日の姿にたどり着いているのです。
平安時代の宮中では、多種にわたる様々な行事が繰り広げられていたのですね。
ちなみに、お正月恒例の【書き初め】の由来、結構以外ですよ。
↓ ↓
≪書き初めの由来と意味を知ろう!いつやるのが正しいのか?≫
宮中から「節会」が伝わった当初は、お正月にやって来る年神様に捧げる料理として、三方(さんぽう=神事において神饌(しんせん)を乗せる台のこと)に、おめでたい食べ物を盛って飾ったり来客にふるまったりしていたと伝えられています。
1780年代以降には、年神様専用としてお膳に煮物を盛って飾るようになり、これを「おせち」と呼んだと伝わっています。
それとは別に、お正月料理は重箱に詰めて「食積(くいつみ)」と呼ぶようになりました。
その後、重箱にも煮物を詰めるようになっていき、次第に「おせち」と「食積」のメニューが一緒に混ざっていった経緯があるようです。
それとは別に、お正月料理は重箱に詰めて「食積(くいつみ)」と呼ぶようになりました。
その後、重箱にも煮物を詰めるようになっていき、次第に「おせち」と「食積」のメニューが一緒に混ざっていった経緯があるようです。
現在のように「重箱に詰めたお正月料理をおせち料理と呼ぶ」習慣が始まったのは、明治時代に入ってからと言われています。
戦後になってから、デパートで重箱におせち料理を詰めたものを販売したことがきっかけとなり、現在のおせち料理の習慣が一般的に広まっていったのですね。
今でも豪華なおせち料理といえば、デパートで予約して購入するものが真っ先に思い当ります。
これは、元々豪華なお重に詰めたおせち料理は、デパートが発信元だったんですね。
デパートも、伝統とプライドをかけて素敵なおせち料理を毎年発売するわけです。顧客を他から呼び込まなくては売り上げが上がりませんからね。
そして、地元のスーパーマーケットやコンビニまで、さながら「おせちの客取り合戦」の様相です。
今どきは『100円おせち』が、コンビニ店頭に並ぶご時勢です。時代の流れですね。
「おせち」具体的にはどんな料理なのか?
おせち料理の中身は、以下の5種類に分類されます。- 「祝い肴」
- 「口取り」
- 「焼き物」
- 「酢の物」
- 「煮物」
- 関東:黒豆・数の子・ごまめ(田づくり)
- 関西:黒豆orごまめ(田づくり)・数の子・たたきごぼう
おせち料理は、干したものや濃い味付けのものなど、日持ちするメニューがほとんどです。
これは、お正月の間は女性も台所仕事を休んでゆっくり過ごせるように、という説が有名ですが、実はもうひとつ説があるのです。
それは、年神様をお迎えしているお正月の間は「火が聖なるものだから」お料理をしないようにする、もしくは火の神様である「荒神様」を怒らせないように火を使わないという神様関係の説です。
どちらの説でも、お正月にはできるだけ火を使わず、家族全員でのんびり平穏に過ごしましょうよ!と言う主旨のようです。
主婦が家事を休めるようにするのは、とっても大事ですよね^^
大晦日に、「大晦日用の食事」と「おせち料理」の両方を作らなくてはいけなくて、本当に主婦業は大変!
おせちの中味に込められた意味を知る
現在では、デパートだけでなく有名レストランや通販でもおせち料理を扱っていて、お刺身メインのものからフレンチや中華、果てはペット用おせち!まであります。中身も豪華で、ローストビーフやらエスカルゴ、鴨肉にフォアグラと、「せっかくのお正月なんだから!」と奮発するのに打ってつけの豪華メニュー!
でも、伝統的なおせち料理の中身にはそれぞれ意味があるんです。
豪華でおいしい奮発おせちももちろん良いけれど、日本の伝統として込められた思いを知っておくのも大切!
そこで代表的なおせちのメニューについて、一品づつそれぞれに込められた深い意味を解説しましょう。
こういう知識は雑学と言えばそれまでですが、けっこう話のネタにもなって面白いですよ^^
- 『黒豆』
- 『数の子』
- 『ごまめ(田づくり)』
- 『たたきごぼう』
- 『紅白かまぼこ』
- 『伊達巻き』
- 『栗きんとん』
- 『紅白なます』
- 『えび』
- 『昆布巻き』
黒い色が「邪気を払う」と考えられています。また、黒=日焼けと考え、まめ(=まじめ)に達者でシワが寄るまで長生きをとの願をかけています。
卵の数が多い=末代までの子孫繁栄を願っています。
片口イワシを肥料とした田畑が豊作になった伝説にならい、豊作を願って!
ごぼうの形から「細く長く」幸せにと願っています。
また、地中にしっかり根を張るごぼうの様子から、家がしっかり根を張って安定するようにとの願いが込められています。
かまぼこは「日の出」を象徴しています。
さらに、「紅はおめでたさや魔除け」を、「白は神聖さ・清浄」を表します。
形が巻物(=大切な文書や絵)に似ていることから、知識がどんどん増えることを願って!。
見た目から金色の財宝を連想させますね。金運をもたらすことを願っています。
生魚・大根・にんじんをお酢で和えて作ります。
完成品の紅白の色がお祝いの水引と似ているため、おめでたい料理として。
熱を加えたえびの姿にちなみ、長いひげを生やして、腰が曲がるまで長生きするようにと願って。
「こぶ」を「よろこぶ」にかけて縁起の良い食材とされています。
また「こぶ=子生」と書けることから、末代に渡る子孫繁栄を願っています。
おせち料理の由来と意味「まとめ」
おせち料理の由来は、奈良時代の「元日節会(がんじつ・せちえ)」と呼ばれた、天皇が家臣たちに食事をふるまう行事が起源だと分かりました。そして、長寿(長生き)、子孫繁栄や豊作・金運アップするようにとの願いが、それぞれの料理に込められています。
おせち料理は、その一つひとつの食材にも、出来上がったお料理にも、先人の尊い願いが込められているのですね。
今までは、ただ何となく「おせち」はおめでたい料理なんだな程度でしか理解していなかったのですが、今回いろいろ調べたことで非常に意味深い由来と伝統が息付いていることに驚きました。
そして、日本古来の伝統ある食文化は、本当に美しいものだなと改めて想いました。
日本の伝統美が、「食そのもの」にも息づいているのです。
最後までお読みいただき、有難うございました。